■ 銀行、銀行の種類 |
銀行
毎日の暮らしの中でお金にかかわる事は銀行の利用なしには成り立ちません.
基本的にはオーストラリアの銀行業務も日本と大差はありませんが、其のサービス内容、お客への応対は日本ほどきめ細かくはありません.
殆どの銀行はインターネットバンキングサービスを提供しています.
自分の口座の取引を画面から全部見ることが出来ますし、必要な都度プリントしてハードコピーのレコードも残す事が出来ますのでこれからの銀行取引の主流になるでしょう.
銀行の種類
大手の銀行より規模は小さいですがビルディング ソサエティー、クレジットユニオンと呼ばれる地元密着型金融機関があり、日本でいう信用金庫、信用組合と同じような規模の金融機関です.
特定の地域に密着するもの(WAホームビルディングソサエティー)や同一の職業(ポリスクレジットユニオン)に関連するものなどがあり何れも小規模ながら銀行よりも決め細やかなサービスを売り物にしています.
豪州では日本にある預金保険機構(Deposit Insurance Corporation of Japan)のような組織はない為、中には経営ミスで倒産するケースで預金を失う事もありますので、有利な金利に惹かれて安易に預金して怪我をしないよう事前に十分チェックする必要があります.
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■銀行関係HP |
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■銀行口座 |
銀行口座の種類
銀行ごとに名称は違いますが主な口座の種類は
- 1.当座預金 Cheque Account
- 小切手が発行できる口座で、一般的には法人が利用するが個人でも開設する事ができます.利息は基本的につかないので個人では普通預金口座で小切手が使える口座を利用する事が多い.
- 2.普通預金 Savings Account
- 個人が利用する一般的な口座、利用頻度によって口座維持料が異なるなど幾つかの種類があり、小切手を発行できる機能を持ったものもあります.
- 3.定期預金 Term Deposit
- 一般的に最短1ヶ月、最低預入れ金額$1000から口座開設出来、預け入れ期間、金額によって利息利率は異なり長期になれば高利率となります.
- 4.キャッシュマネージメント預金 Cash Management Account
- 普通預金と定期預金の中間の利率の口座で定期預金と違う点は何時でも自由に出し入れできます.
口座開設
口座を開設する際に身分証明書類を要求されます.
戸籍も住民票システムもないオーストラリアでは個人の姓名が存在する事を証明する一次身分証明書類(パスポート、出生証明書、市民権証書)と本人が其の姓名の所有者であることを証明する二次身分証明書類(運転免許証、クレジットカード、キャッシュカード、電気、ガス、水道の請求書)の2種類があります.
通常はパスポートと運転免許があれば口座は開設できますが、銀行によって必要とする証明書が違うので口座開設をする前に直接問い合わせてください.
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■キャッシュカード |
銀行口座を開設すると同時に、キャッシュカードの発行を依頼すれば現金の入出金などが簡単にできるので便利です.
キャッシュカードがあれば大部分のATMから現金を引き出せますが、他行のATMから引き出す場合は手数料を取られます.
ATMの使い方は日本のものと基本的には相違ありませんが、最初は銀行員に口座開設時に良く説明してもらうなり、経験者に直接教えてもらう事をお勧めします.
一日の引き出し限度額は銀行によって違います.
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■EFTPOS |
地元で広く使われているのがEFTPOSと言うシステムです。
当地の銀行に口座を持ちキャッシュカードを取得するとそのカードでスーパーマーケット、小売店など殆どのお店の買い物の決済が出来ます.
★EFTPOSの使い方
買い物が終わってレジに来てキャッシュカードを示しEFTPOS で支払うと言うと(言わなくてもカードを出せば普通相手は分ります)「チェック OR SAVING」と聞いてきます.
自分の口座は事前にどの種類なのか確認しておいて下さい.
お店の人が明細と金額を打ち込み、その金額を確認した上で4桁の番号を打ち込みます.
暫くすると機械の表示欄にApprovedと出てきます.
これで取引支払い完了で後はレシートを貰うだけです.
現金が必要な時は金額を言えばEFTOPSで引き出す事も可能です.
地方のガソリンスタンド、雑貨屋さんなどでも、このシステムは用意してるとこが多いので持っていると便利ですね.
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■クレジットカード |
パースで通用するクレジットカードは、マスターカード、ビザ、アメリカンエクスプレス、ダイナース、バンクカードそしてJCBも受け付けてくれるところが増えてきました.
国際カードは都市部やリゾートでは殆ど問題なく使えますし、ガソリンスタンドも殆どがOKです。
個人商店や地方に行くと現金オンリーと言うところもあるので、現金も少しは用意されたほうが良いでしょう.
クレジットカードで豪ドルの買い物など支払った場合は、カード会社の設定した換算レートで決済日に日本の銀行口座から一般的には精算されます.
精算の為替レートは現金のそれよりも有利に設定されているし、現金を持っていく危険性や、T/Cの精算の手間などを考えれば、カードを持参するメリットは大きいと言えるでしょう。
但し、1枚だけだと紛失、盗難の際に困るので最低2枚は用意した方が良いでしょう.
★ 盗難、紛失時の緊急連絡先 |
American Express |
1800-230-100 |
Visa |
1800-805-341 |
MasterCard |
1800-120-113 |
Diners Club |
1300-360-360 |
JCB |
1800-129-187 |
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■インターネットバンキング |
毎月の決まった支払い(電気、ガス、水道代、電話代など)はインターネットバンキングでBPAYを利用すると簡単です.
大手企業は請求元コード(Biller Cord)を持っており、毎回の請求書にもそのコード番号は明記してあります.
そのコードと請求書番号(Reference)と支払い金額をウエブ上で入力すれば小切手を送る手間も郵便局まで出かけることも無く、容易に支払いが出来ます.
大手の銀行は支店数を縮小し人件費のかからないインターネットバンキングの利用をお客に奨励して、いろいろなインセンティブも提供しています.
銀行口座の管理もインターネットの普及と共に簡単、便利になっていきますね. |
■小切手帳 |
オーストラリアでは少しまとまった買い物には小切手の支払いが現金を多額に持ち歩かずに済むため便利です.
大抵のところでは個人小切手での支払いを受け取ります.
但し、車や家などの高額商品の支払いには銀行保証で発行される銀行小切手(Bank Cheque)を要求されるのが普通です.
小切手には発行する銀行名、所在地、支店番号、口座番号、シリアルNOが印刷されており、使用する際に本人が日付、金額、支払い先を記入します.
金額は数字と文字の両方を記入しなければいけません.($1500 Fifteen Hundreds Dollars Only) そして小切手に2本線を記入し、Not
Negotiableと記入します.
個人用小切手は当地で盗られた場合、他人が偽造しにくいようにサインを日本語で記入する事をお勧めします. |