ビクトリア州政府が、メルボルン北部を走るアップフィールド線の増強計画について、実際の整備時期を大きく後ろ倒しにする見通しだと報じられています。あわせて、再選された場合には路線の複線化を進める方針も示したとされています。

報道によると、州政府はまず調査や計画作業に8,000万豪ドルを充てる考えで、複線化そのものの完成は2033年ごろになる見込みです。アップフィールド線は、市内中心部と北部住宅地を結ぶ通勤路線のひとつで、利用者の増加や運行の安定性をめぐって以前から改良の必要性が指摘されてきました。

今回のポイントは、「複線化を行う」との約束は維持しつつ、実際の工事完了はかなり先になるという点です。単独ソースの報道ベースではありますが、まずは詳細設計や事前調査を進め、その後に本格整備へ移る流れが想定されているようです。鉄道インフラでは、用地、踏切、周辺道路、駅設備との調整が必要になることが多く、着工までに年単位の準備期間がかかるケースも珍しくありません。

パース在住の日本人にとっては直接の生活影響はありませんが、オーストラリアでは州ごとに公共交通の大型計画が選挙公約と結びつくことが多く、「計画発表」と「実際の完成時期」は分けて見る必要があるという一例といえます。これからメルボルンへの転居や出張、留学を考えている人にとっては、現時点で将来の路線改善を前提に住まいや通学・通勤計画を立てすぎない方がよさそうです。

特に、駅の近さや列車本数を重視して住む場所を選ぶ場合、将来の増便や遅延改善が見込まれていても、それが数年以内に実現するとは限りません。オーストラリアの都市部では、鉄道・道路・住宅開発が同時進行で進むため、発表段階では期待が高くても、予算や政権運営、地域調整の影響で工程が変わることがあります。

今回の報道はビクトリア州の交通政策に関する話題ですが、パースの暮らしに引きつけて見るなら、都市インフラの整備は長期戦になりやすく、選挙時の表明と実際の供用開始には差が出やすいことを改めて示しています。今後は、調査費の扱いが正式にどう決まるのか、また複線化の範囲や工事スケジュールがどこまで具体化するのかが注目点になりそうです。

※ビクトリア鉄道整備を先送りは、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。

参考元