オーストラリアの医薬品規制当局TGAが、糖尿病や肥満治療で使われるGLP-1系の薬について、まれながら重い視覚障害につながるおそれがあるとして注意喚起を出しました。報道によると、対象にはOzempic(オゼンピック)Wegovy(ウゴービ)、**Mounjaro(マンジャロ)**などが含まれます。

今回のポイントは、これらの薬とNAIONと呼ばれるまれな目の病気との関連が問題視されていることです。NAIONは視神経に影響し、急な見えにくさや視野の異常を起こすことがあるとされています。頻度は高くない一方で、重い視力低下につながる可能性があるため、当局が製品情報の注意書きを更新したと報じられています。

現時点で重要なのは、自己判断で服用をやめないことです。GLP-1系薬は血糖管理や体重管理のために処方されている人も多く、急に中止すると別の健康リスクにつながるおそれがあります。一方で、服用中に急な視力低下、片目の見え方の変化、視野が欠ける感じなどが出た場合は、できるだけ早く医師や薬剤師に相談することが大切です。症状が急であれば、救急や眼科の受診も検討したほうがよいとみられます。

パースでも、これらの薬は糖尿病治療だけでなく体重管理目的で名前を聞く機会が増えています。日本から来た人の中には、薬の名前は知っていても、オーストラリアでの規制当局がTGAであることや、副作用情報の更新が製品情報に反映される仕組みに慣れていない人もいるかもしれません。通院中のGP(一般家庭医)や専門医、調剤薬局で、現在使っている薬の副作用説明を改めて確認しておくと安心です。

また、視覚の異常は疲れ目やコンタクトの不調と見分けがつきにくい場合があります。とくに車社会のパースでは、通勤・送迎・長距離運転を日常的に行う人も多いため、**「見え方がいつもと違う」**と感じたら運転を控え、早めに相談することが生活面でも重要です。

今回の注意喚起は、薬が広く危険だとするものではなく、まれでも見逃せない副作用情報が追加されたという受け止め方が適切です。服用している人は過度に不安になる必要はありませんが、目の症状についてはこれまで以上に気をつけ、次回受診時に一度確認してみるとよさそうです。新たに治療を始める人も、効果だけでなく副作用や受診の目安を事前に聞いておくと安心です。

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