WA州保健当局は、春先の家庭菜園や庭仕事の時期に合わせ、レジオネラ症への注意を呼びかけていると発表しています。今回の案内は、土や培養土、鉢植え用ミックスなどを扱う場面での感染予防を意識してもらう目的とみられます。

レジオネラ症は、原因となる菌を含む細かな水滴や粉じんを吸い込むことで起こることがある感染症です。特に、袋入りの培養土を開ける時や、乾いた土を勢いよく移し替える時などは、目に見えない粒子が舞いやすくなります。すべての土が危険というわけではありませんが、州当局は屋外作業の前後に基本的な対策を取るよう促しているようです。

パースでは春になると、冬の雨で伸びた庭木の手入れや、ベランダ菜園の植え替えを始める人が増えます。戸建て住宅だけでなく、ユニット暮らしでもハーブや花の植え替えをする機会は多く、日本から来たばかりの人にとっては、豪州の園芸用資材の扱いにまだ慣れていないこともあります。とくに週末にまとめて庭仕事をする家庭では、短時間で一気に作業して粉じんを多く吸い込みやすいため注意が必要です。

日常的にできる対策としては、培養土の袋を顔から離して静かに開ける、乾いた土を扱う前に少し湿らせる、風の強い日の作業を避ける、作業後に手を洗うといった基本行動が中心になります。必要に応じてマスクや手袋を使うのも有効と考えられます。土を屋内や換気の悪い場所で広げるより、風向きに気をつけながら屋外で扱うほうが安心です。

また、体調面で気をつけたいのは、作業後に熱、せき、息苦しさ、だるさなどが出た場合です。単なる風邪と思って様子を見る人もいますが、症状が強い時や長引く時は、早めにGP(一般開業医)へ相談することが勧められます。受診時に「最近、土や培養土を扱った」と伝えると、医療側も状況を把握しやすくなります。

高齢者、持病のある人、免疫力が下がっている人、喫煙歴のある人は、こうした呼吸器系の感染症で重症化しやすいことがあります。家族で庭仕事を分担する場合は、粉じんが多く出る作業を別の人が担当するなど、無理のない工夫も大切です。

今回の呼びかけは大規模な行動制限や外出自粛を求めるものではなく、春の生活の中で実践しやすい予防策を改めて確認する内容です。これからガーデニング用品店やホームセンターを利用する人は、土や堆肥を扱う際の説明表示も一度確認しておくとよさそうです。パースで春の庭仕事を安全に楽しむためにも、基本的な感染対策を意識しておきたいところです。

※春の園芸でレジオネラ注意は、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。

参考元