フリーマントルで、ガスを使わない調理でも中華鍋の炒め物ができることを示す無料のポップアップ企画が行われたと、ABC News Australiaが報じています。主催したのは、家庭の電化を後押しする立場の団体で、誘導加熱式の調理機器、いわゆるIHやインダクションでも強い火力感が必要とされがちな調理に対応できることを体験してもらう狙いがあったようです。
オーストラリアでは、家庭の光熱費上昇や脱炭素の流れを背景に、給湯・暖房・コンロなどをガスから電気へ切り替える議論が続いています。一方で、料理好きの人やアジア系家庭では「炒め物や中華鍋はやはりガスが向いているのではないか」という見方も根強く、キッチンの電化が進みにくい理由の一つになってきました。今回の取り組みは、そうした不安を実演で和らげようとするものとみられます。
パース周辺でも、住宅選びや新築・改装の際に、ガス接続の有無を気にする人は少なくありません。特に賃貸住宅では、入居者が設備を自由に替えにくいため、コンロの種類は生活のしやすさに直結します。日本から来たばかりの人にとっても、オーストラリアのキッチン設備は物件ごとの差が大きく、内見時に見落としやすいポイントです。IHかガスかだけでなく、2000ワット級の高出力機器が使える回路になっているか、換気設備が十分か、鍋やフライパンが対応しているかも確認しておくと安心です。
また、電化には初期費用の問題もあります。持ち家であれば、コンロ本体の交換に加え、分電盤や配線の工事が必要になる場合があります。賃貸では、大家や管理会社の判断が必要になることが多く、希望してもすぐ変更できるとは限りません。そのため、今回のような実演イベントは、性能面の理解を広げる一方で、実際の普及には費用や住宅事情が影響することも改めて示しているといえそうです。
西オーストラリア州では、夏の暑さ対策として冷房の電力需要も大きく、家庭のエネルギー選びは家計に直結します。ガスを使い続けるか、電化に切り替えるかは、調理の好みだけでなく、電気料金、太陽光発電の有無、給湯設備との組み合わせなども含めて考える必要があります。特にこれからパースで住まいを探す人は、家賃や立地だけでなく、キッチン設備と光熱費の出方を合わせて比較すると、入居後の暮らしやすさが見えやすくなります。
今回のフリーマントルでの企画は、料理文化と住宅の電化を結びつける話題として注目されています。単に「ガスか電気か」という二択ではなく、どの設備が自分の暮らし方に合うのかを具体的に考えるきっかけになりそうです。
※フリーマントルで電化調理実演は、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。