オーストラリア税務局(ATO)が税金の支払いでクレジットカード利用を制限する方向を検討していた件をめぐり、連邦政府は制度変更の実施を2027年半ばまで先送りする方針だと報じられています。今回の報道では、政府関係者がこの案を把握していた時期が、これまで受け止められていたより早かった可能性も伝えられています。

今回の論点は、ATOへの納税で使える決済手段です。オーストラリアでは個人事業主や小規模事業者が、資金繰りの都合からクレジットカードで税金を支払うケースもあります。特にBASやGST、PAYG、法人関連の支払いが重なる時期には、カード利用が実務上の選択肢になってきました。そのため、カード払いが使いにくくなる、あるいは使えなくなる変更案には、中小企業を中心に反発が広がっていたとみられます。

報道によると、政府側はATOの検討内容を早い段階で認識しており、その後、移行期間を設けるよう求めたとされています。結果として、直ちに変更するのではなく、2027年半ばまで猶予を設ける形になったようです。単独ソースに基づく情報のため、今後ほかの報道や政府・ATOの追加説明で時系列や詳細が補われる可能性があります。

パースで暮らす日本人にとっても、この話は他人事ではありません。自営業、飲食、清掃、建設関連、留学支援、輸出入、小売などでABNを使って事業をしている人は、納税方法の変更がキャッシュフローに直結します。カード払いには手数料負担がある一方、支払日の調整がしやすいという面もあります。もし将来的に利用条件が変われば、資金計画をこれまで以上に前倒しで考える必要が出てきます。

現時点で確認しておきたいのは、すぐに制度が切り替わるわけではないという点です。少なくとも報道ベースでは、変更は延期される方向です。ただし、延期は「撤回」と同じ意味ではありません。2027年に向けて、別の支払い方法への移行準備や、事業者向けの案内が進む可能性があります。

事業をしている人は、今後の実務対応として次の点を意識しておくと安心です。

  • ATOからの支払い方法に関する案内を定期的に確認する
  • BASや法人税など大きな支払い時期を早めに把握する
  • カード以外の支払い手段を会計担当者や税理士と確認する
  • クレジットカードの利用枠に依存しすぎない資金計画を考える

オーストラリアでは、税務や決済の制度変更が中小事業者の資金繰りに大きく影響することがあります。今回の件は、単に決済手段の話にとどまらず、政府の説明時期や制度移行の進め方も焦点になっています。パースでビジネスをしている人、これから事業を始める予定の人は、正式発表やATOの続報を確認しながら、早めに備えておくのがよさそうです。

※ATOカード払い見直し延期は、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。

参考元