パース通信 |Duke in Perth|

               
   オーストラリアで、一番住み易い町 パース
                 It's official : We're simply the best ( By Nick Tyalor from SUNDAY TIMES)


 ニュースリミテッド社が、連邦政府統計局と地方自治体の協力をえて行った最近の

調査の結果、パースが他の主要都市を抑えて、オ−ストラリアで
一番住みやすい都市

に選ばれました
対象となった都市はパース、アデレイド、ダーウイン、ホバート、

メルボルン、ブリスベン、シドニーの7都市で、その総合順位も上記の順番となってます.

 16のカテゴリーが選ばれ、各1位の都市には7点が与えられ、2位に6点
3位5点と

順に一点づつ下がっていきます.全て1位だとすれば7 X 16=112点になります.

 パースは、総合点81点で、2位以下を10点以上引き離し、堂々の1位に輝きました.

 同点2位はアデレイドとダーウインで66点、ホバートとメルボルンが同点3位の61点、

ブービー4位は 58点のブリスベン、そして悲しいかな一番住みにくい町に、シドニーが

55点で選ばれました.

 パースは、天候、週の平均家賃、インフレ率の項目で1位、グロス週給、タクシー料金で

2位、住宅価格、五つ星ホテルの料金、失業率で3位、土地税、ガソリン代、市内の駐車

料金、駐車違反罰金、スピード違反罰金で4位、犯罪発生率と、CBDから海岸までの距離

は5位ですが、16のどの項目でも、6位以下は一つもありません.

 最新の連邦統計局の数字では、1999年に西オーストラリアに移り住んだ人数は合計で

63,990人、他州からの総計は32,159人、海外からは31,731人となっています. 

同じ年に18,350人が海外に、そして30,784人が他州に流出しています.

 パースに移り住んだ人は何を新しく得ることが出来るのでしょう.との質問にパース市の

市長代理、マイケル サザーランド氏はこう答えています.

 「多くのものを得られるでしょう.我々はこの結果をとても誇りに思っています.質の高い

生活を送れるといった面で、パースは全豪NO1だと確信してます.
私はシドニーに住んで

いた事もありますがあそこも住み易い町ですよ.もし貴方が億万長者ならね.」

 西オーストラリア観光局のグラントグッド−ル氏は「私はこの結果に驚きは持っていない.

既に我々には分かっていた事を確認しただけなのだから.」 との発言でした.


 DUKE の コメント

 サンディータイムスの記事を見たときに、「おお、これで他州の奴に威張れる良い材料が

出来たぞ」と、単純な思考形式をもつDUKEは、ウキウキと翻訳にとりかかりました.

しかし内容をよく読んでいくにしたがって、1位になってもたいした事の無いカテゴリーや、

取りようによっては幾らでも違った解釈の出来る順位付けなど、調査
結果そのものに、

大きな疑問を感じてしまいました. とは言え折角はじめたのだから最後まで一応終わらせ

ようと、抄訳を済ませました. 

 我ながら、数字ばかりのつまらない文章を書いてしまったと反省してます.

 個人的な感想を言えば、パースは、世界で一番孤立した都市といわれる大いなる田舎

ではないでしょうか.自州の誇れる産業は、豊かな天然資源に依存した第一次産業か、

観光産業、また主要な工業製品は殆ど輸入に頼っている芸の無さ、頭を使うより体力で

勝負と言った肉体労働派の典型だと思います. 

 それだからこそ、シドニーやメルボルンと言った洗練された東部州にたいし強烈な対抗

意識を持つのでしょう.私はパースでは新参者なので、生まれてこの方ここに住んで

おられる純正W.A.カントリー、ジェントルマン(西豪州田舎紳士)の強烈な地元愛着心に

時として辟易する事もありますが、仲間はずれになっては困るので、やむを得ず彼らの

主張に追随しております.何かどっちつかずの蝙蝠みたいなことをいってますネ.

 そんな訳で、他州に住んでいる日本人の方、この駄文はあくまでも駄文として、記憶に

とどめることなく、調査結果も真剣に受け止めることなく、早いとこ忘れちゃってください.