DUKEという名前
皆さんもご存知のとおりパースは英語圏なので、お互いに名前はファーストネームで
呼び合います.私の日本名は五社三郎といいます.
ハロー ジョンとかハーイ ピーターとか呼ぶように、私も年下の娘ッコや若造から、
当然ながら ハーイ サブロー、 中にはサブローを短縮して、ハーイ、サブなどと呼ばれ
てました.昔気質が未だ少しは残っているDUKEは、親とか目上の人に呼ばれるの
ならばともかく、若いガキどもに呼び捨てされるのは面白くない、何か格好良い英語の
名前は無いものかと、常日頃から考えておりました.
GOSHAという苗字も、ナタ−シャとかサーシャとか、ユーゴスラビアやロシアなど
スラブ系の国の人には語尾にシャがつく人が多いらしく、英語圏の人には顔を見ない
とロシア人に間違えられる事も有りました.中には五社をファーストネームと勘違いして、
私のことをゴーシャ、ゴーシャと呼び捨てにする不埒な輩もおりました.顔や姿かたちを
見れば典型的な短足胴長、団子っ鼻の日本人そのものなのにネ.
DUKEの名前の由来についてですが、丁度その頃知り合った当地の友人で、Mr.
KINGと言う西豪州の田舎のおっちゃんがいました.彼はパースから北に300キロほど
行ったところに10万エーカーほどの土地をもった牧場主で、先祖は英国の貴族だと
威張っていました.私も悔しいので俺の祖先は日本の豪農で貴族だ (完全な嘘です.
本当は五社家は流れ祈祷師の家系らしいです.) と張り合って吹いてしまったのです.
そうすると自称英国貴族の彼が、それではMR.GOSHAはJAPANESE DUKE
だね.とのたまった訳です.
私も好い加減な性格ですので、そうだそうだと一件落着となりました.
1993年に当地の市民権を取得し、日本国から見放された私は、DUKEの名前を
登記所に正式に登録し、それから大きな顔をしてDUKEでずっと通しています.
両方ともファンですけど、劇画のゴルゴサーティーン、デューク東郷とも、プロレスラー
のデューク東郷さんとも、何の関係もございません.
アメリカの俳優のジョン ウエインのニックネームがDUKEなので I am Japanese
John Wayne と自己紹介すると、当地の人には結構受けるみたいですね.
名前はその人物の看板みたいなもので、ユニークで覚えやすく忘れにくいネーミングは
どこの社会にいても大切なことのようです.
つけた動機や理由はともあれ、DUKEという名前は気に入ってますので、このまま
ずーっとDUKEのままで世間を欺き通し、生活を続けたいと思っております.
2001/01/22