私のボランティアNO91 広瀬寿武
(お人好しも馬鹿の内)
雨に見舞われているうちは、濡れるだけの気分の悪さ。
だが、最近は「あの」風邪なのか、はっきりしないが、私の関係している医療系の現場でも、大きな影響を受けている。
余裕のない人数でやり繰りしている現場では、突然の「風邪休み」には混乱をする。事務系のスタッフが急遽動員され、慣れない仕事に戸惑いながら手伝う姿が多くなった。
しかし、全国、世界的な流行には自己防衛しかない現状の中、夫々の事業所では「知恵」を絞っての業務。
今は定期ボランティアではないが、長年携わっていた数箇所の現場には、現在もスポット要員としてボランティア登録をしているので、その「知恵」のお陰で「何とかならないか?」との依頼が来る。
その様なボランティア要員は何人かいるが、突然では都合が付かない人も多いし、スポット要員と言っても、自分の生活を中心に楽しみたいために、長年のボランティア活動を辞めた高齢者が多い。もっとも、平日に若いボランティアがおいそれと集めるわけも無いのがボランティアの現状。
最後に私なのか、それは分からないが、結局、引き受ける、お人好し。
何処の事業所でも多数のボランティアを抱えているわけではないし、また、暇と生活上で余裕の有る人でも、自分の生活を楽しむ方に価値観を持っているのは当たり前。
まだ重なって、医療系のボランティアは、講習、経験等を持たない人には危険があり、誰でも即、出来る事ではないので、私のようなボランティア退職者?が当てにされる。
とは言え、私とて毎週の定期ボランティアでいっぱい、後は遊びのための日々。
でも、やっぱり受けてしまい、この数週間、私事はお預け。
「馬鹿は風邪を引かない、って言うじゃない」妻の皮肉な励ましで、出かける。
「俺はどうして風邪を引かないのかな?馬鹿なのかな?」
まだまだ、どの事業所、現場でも「風邪」の勢いは治まりそうも無い情勢。
お人好しか、馬鹿なのか、明日の依頼も断らなかった。
「明日も又だよ!」
「自分で決めて文句を言わないで!嫌なら断ればいいのに、馬鹿みたい」
さすがの私も「妻の言葉に二の句も無い」
優先的に予防注射を受ける資格があるそうだが、私は「注射」が大嫌い。
注射針が刺さらない前に、痛さが神経内を直走る。
ボランティア大国でも、ボランティアの現状はままならない。
だから、私のような輩でも役に立つのだろう。
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