私のボランティア 「NO51」
 (気力への挑戦)  広瀬寿武

一年間の私のボランティアが無事に過ぎた。
クリスマスを前にBlind、 O'Center、 MercyCareの全てのボランティアが休
みに入る。
Blind Golfは新年3月中旬まで休みになるが、4月には世界Blind Golfが
日本で行なわれる。それに参加する豪州のプレイヤ−のキャディ兼引率役
を依頼され、新年早々、準備が始まる。
1月4日、O'Center、1月5日、Mercyのボランティア始め。
それでも休みは11日間あるので、学校の一寸した休暇みたいで、何とな
く嬉しい。決まった日と時間にボランティアに出掛けなくても良いと思う
だけで、どうしてこんなに気が楽で嬉しいのだろうか?
一年間、明けても暮れても週3〜4日、ボランティアに出掛ける習慣を自
分で義務化してきた。私の日々はボランティアが趣味か生き甲斐の様な時
間の配分になっているが、どこでどう間違ったのか我ながら理解できない。
私は元々ずぼらで怠け者、おまけに脳味噌の一部か大部分が腐っているた
め人の道を真面に歩けない「あんぽんたん」。
私を知る人達は「よくボランティアなんか出来るな」と呆れ顔。行った先々
で迷惑を掛けているのではないのかと心配する人すらいる。
「好きな時に好きな事を好きな様に」の我儘が私の一番幸せ事だし、長年
その我儘を貫いている。
学生時代は無責任、気儘な日々。社会に放り出され就職、10年間で我儘
を押さえる我慢の限界が過ぎ、自分で仕事を始めた。自分勝手、自分流が
一番身に付き、没頭出来たが、苦労も百倍。だが百倍の苦労をしても自分
勝手の我儘に勝ものはないと信じる人生。楽しい。楽しいが我が人生と言
い切れる馬鹿者がやるボランティア。
アホウだからこそボランティアの場に入ると、徹底的にその中で集中し没
頭して楽しんでしまう。
ボランティアに出掛けるまでは気が乗らないことが多いが、場に入ると楽
しめる気楽な阿呆。こんな状態でもボランティアは良いのかな?と思うが、
それしか出来ないのだから良いも悪いも無い。
だが、今私にとって一番必要で大事な事は「気力」そのもの。
気力、やる気が一年間の私のボランティアを支えて来た。
70歳の老齢化した脳と体力を鼓舞し使い切るボランティアには、気力無
くして何をか況んやだ。
阿呆な私でも「気力」が有ったからこそ、続いたボランティア。
人の為に奉仕をしている様に思われ「良い事をしているネ」と世辞を言わ
れるが「それは勘違いだよ」と言いたい。
私のボランティアは気力への挑戦なのです。言いかえれば自分への挑戦。
気力が無くなった時は、私のライフ、あの世行き!
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