私のボランティアNO117 広瀬寿武
(人生、生きている事は奇跡)

今年も12月、私のボランティアの一つ、「ブラインドをサポート」する
「ブラインドゴルフ」も11月23日が年度最後になり、全てが終了。
11月は「ブラインドゴルフ」のWAコンペ、オーストラリアコンペと、
老齢化した体力知力を働かせ、忙しく動き回り、何とか事故も無く全てが終了できたのは、素晴らしい事だと自負しても良いかと思う。
キャディ、役員、運営参加者の平均年齢80歳(最高高齢者89歳)を過ぎていると同時に身に種々の疾患を抱えている。
これは高齢の自然な現象。
私は77歳で若い方、楽をする訳にはいかない。
高齢者運営集団のエネルギーが、準備から大会終了後の事後処理を無事、
やり遂げる姿は「凄い」と「感激」する。
会計担当者は86歳、私は若いので、もっぱら現場担当、大会期間は双方とも3日間。
「若い」と心底言われるのはこのボランティアしか無いだろうと
「くすぐったく」なる。
この1年間で亡くなったり、歩行困難等で辞めたキャディ5人、
ブラインドプレイヤー3人。
ボランティアのキャディが居なければ、ブラインドゴルフはプレイ不可能。
ゴルフ場の都合と協力で平日(毎週金曜日)のみの使用。
平日では若い人のボランティアは集まらない。高齢であっても大歓迎だが、
毎週毎週のボランティアは難しい人が多い。
ブラインドプレイヤー(パートナー)とキャディは意思疎通が重要な要件になり、その為には同じ人が続けてキャディをする事が要求される。
ボランティア希望者とのミスマッチが大きな問題。
私も何度か辞めたいと思ったが、現状を知っているだけに、
いつの間にか10年近く、私のボランティアの一つになっている。
しかし、来年(3月から開始)は、出来なくなる。
今年も最終日の総会で「最優秀」メダルを授与され、来年もブラインドのために「尽力、協力」をと賛辞と共に依頼の言葉。
『辞めなければならない』事実を秘める気持ちに、戸惑いが重くのしかかって来た。
役員会で意を決して言わなければと思うが、言えなかった。
いっそのこと、メールで知らせようか、でも、迷う私のボランティア。

もう一つの私のボランティアJO’Cは暦通りの勤務?(毎週水曜日)
何回も書いているが、男性スタッフが居ない。サラリーの問題が大きいらしいのと関連するが、女性のカジュアル(パート)に頼っての運営。これは年々運営経費が増え、それを抑える為の運営技術とか。
また、年々精神障害者が増えJO'Cの事業所も、私が始めた十数年前から4箇所も増えているのに、スタッフの待遇は変わらないとのこと。
平日の昼間、それも特殊な事業所、ボランティアも集らないと言うより、居ない年数が続いている。
私は何故か医療系のサポートをするボランティアが続く。
今はテンポラリーになったが、癌センター、老人ホーム。
これらはボランティアの集らない所らしく、何も知らない私は都合よく回された形だが、別に不平は無い。
現在も我が老化を意識しながら、病気を抱える人々と老齢と戦う人々との中でのボランティア。
「人生、生きている事が奇跡」
我が身に何時、何処で、何が起こるか解らない日々。
「私も同じなんだ」とボランティアが教えてくれた思いに違和感が無い。

JO’C: 精神障害者をサポートするセンター


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