第8回
サンシャイン・コーストの絶景を愛でる
Maroochydore / Maroochy Waters
Text, Photo: Taka Uematsu
「マルーチドー、マルチドール、マルチドア」カタカナ表記でこれだけ揺れが出る地名もそうはない。2番目が比較的多く使われるが、最後にルが強烈に発音されるわけでもなく、違和感しかないので、本稿では最初のマルーチドーを取る。
空と海が青...
第7回
現実逃避に打って付け
Coochiemudlo Island
Text, Photo: Taka Uematsu
カナならばクーチマドロー島か。慣れないと舌を噛みそうな名は当地の先住民部族の言葉で「赤い岩」。対岸から見える島の赤褐色の岩場がその由来だ。対岸からそれほどはっきり見えるかは眉唾だったが、これがしっかりと目視できる。何せ地元民が“クーチー”と呼ぶこの島は、対岸のビクトリ...
第6回
五輪決定に浮かれる夜
Southbank
Text, Photo: Taka Uematsu
サウスバンク。“リバー・シティー”の異名を持つブリスベンの街並みを蛇行するブリスベン川が、ちょうどシティーの中心部をかすめる「南岸」。何の捻りもないネーミングだが、シティーから徒歩圏内の憩いの場として人気は高い。同エリアは、ブリスベンの世界デビューとも言うべき1988年開催のブリスベン万...
第5回
展望台からの眺めは圧巻
Mt.Coot-tha
Text, Photo: 大山芙佳
ブリスベン観光地の定番、マウント・クーサ(Mt. Coot-tha)は、サミット展望台が有名だ。平らな土地が続くこの街では、標高287メートルの頂上からでも街並みを一望できる。
展望台の他にも、植物館、プラネタリウムなどの施設があり、特に入場無料の植物園は温室や日本庭園など、展示内容が充実し...
第4回
“天国”で過ごした日々
Surfers Paradise, Gold Coast
Text: タカ植松 Photo: Kazuaki Ono
サーファーズ・パラダイス、豪州有数の観光地にして歓楽地。かつて、その街で仕事をしていた。その日系社会どっぷりの仕事場には「いつどこでお客に会っても良いようスーツを常に着用すべし」との不文律があった。実際、観光も不動産もまだそれなりに元気だっ...
第3回
海を渡って、半島へ
Houghton Highway, Redcliffe
Text, Photo: タカ植松
今回は思い切って海を渡ってみた……。と書くと、「お、ついに遠出か」と思われるかもしれないが、さにあらず。今回訪れたレッドクリフは、ブリスベン中心部から小1時間、モートン湾に突き出た「半島」だ。
半島であるから、当然、陸続きだが、2つある主要ルートの1つは広大なモートン...
第2回
思い出の場所
Westfield Garden City
Text, Photo: 大山芙佳
オーストラリアに住み始めて早8年。うち7年近くをブリスベンで過ごしてきたのは、やはりこの街が好きだから。だが、改まってこの街の魅力を記事として書くとなると、場所の選定がなかなか難しい。
初回は、ブリスベン滞在の約半分、3年間を過ごした場所であるアッパー・マウント・グラバット(Upp...
第1回
ブリスベンのアイコンたり得るや……!?
Story Bridge
Text: タカ植松 Photo: Nino Lo Giudice
シドニーならオペラ・ハウスとハーバー・ブリッジ、東京には東京タワーというように、世界的都市にはその都市のアイコンとも言うべき建造物があるものだ。でも、ブリスベンにはそれがない。「世界的都市じゃないよね」との鋭い突っ込みはサラッと流すとしても、突...