第53回 時効
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
昨季、クラブをファイナル制覇に導いたマーヴィーも、シーズン途中で退任した(筆者撮影)
前号で、チーム状態が最悪と書いたブリスベン・ロア。その最悪な状況は、シーズン中の監督解任にまで及んだ。一般的には、シーズン中のこのタイミングでの昨季のAリーグ最優秀監督解任の報は驚きを持って迎えられたようだが、実のところ、筆...
施設を鉄道局から開発公社に移転
フェアファクス系メディアの報道によれば、ニューカッスル鉄道線路廃止計画を進めているNSW州政府は、さらに廃止への一段階として廃止区間の資産を鉄道局からハンター開発公社に移転したと発表している。州政府はニューカッスル線の廃止を決める権限などをめぐって住民から訴訟に持ち込まれる可能性があったが、今回の措置はそれを遠ざけることが目的と見られている。
今回移転されたのは...
アボット政府、静かに福祉引き締め
フェアファクス系メディアの報道によれば、移民相在任中に難民船渡来に対して野党、難民支援団体、人権団体、国際連合、一部の一般国民の批判をかわし、断固とした対策を取ってきたスコット・モリソン議員が社会事業相として幅広い福祉関係部門を管掌し、この部門でもすでに断固とした対策を取り始めている。フェファクス系コメンテータの中には、「難民認定希望者撃退では断固とした態度が支...
クリスマスも近づき、続々と公開されているホリデー映画。たくさん笑って楽しめるコメディ作品から、最先端コンピューター・グラフィックスを駆使したアニメーション、そしてアカデミー賞ノミネートも囁かれる話題作まで、今年もバラエティ豊かな作品が目白押し。中でも注目すべきタイトルを、辛口解説でお馴染みの本紙映画隊長と編集部員が厳選してご紹介する。
■レイティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、...
同エンジン搭載機の夜間飛行禁止
12月23日、民間航空安全局(CASA)は、国産の小型飛行機用エンジン搭載機の夜間飛行などを禁止した。
11月、CASAは、QLD州南部バンダバーグにあるジャビル・エアクラフト&エンジン・オーストラリア社のエンジンの調査を始めた。今年に入ってからでも問題のエンジンの故障が45件報告されている。
CASAは、ジャビル社およびパイロットと協議した結果、ジ...
保守政権の英語カリキュラム担当者
10月16日、保守連合連邦政権の全国カリキュラム見直しで英語カリキュラム見直し担当に任命されたシドニー大学英語教授が電子メールにいくつも人種差別や性差別の表現をしていたことが暴露された。教授の発言は極端な旧弊頑迷固陋な世界観の立場から書かれており、保守連合政府のメガネにかなうとはいえ、シドニー大学内部ではかなりの波紋を広げることが予想される。
暴露したのは「...
電話によるホリデー・バウチャー販売など
消費者保護機関のオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)が旅行詐欺の被害実態を発表したことが報じられている。
それによると、過去1年間で1,650件の訴えがあり、被害総額は10万ドルになるとのことで、ACCCでは、消費者にはインチキな旅行契約に引っかからないよう注意を呼びかけている。
ACCCのデリア・リッカード副委員長は、「訴えのほとんどは、電話を...
億単位の養成予算を積みながら
連邦政府は億単位の予算を注ぎ込んで大学で教職員を養成しているが、現在、卒業しても教職に就ける見込みがほとんどない状態と報道されている。
大学は教職員資格者を社会に送り出しているが、現在NSW州だけでも44,000人の教員免状保有者が教職員正規雇用の順番を待っている。また、昨年、オーストラリア全土で教職員資格を持って卒業した人16,000人のうち4か月後に教職関係に...
コミュニケーション戦略で批判続出に
政権獲得後1年3か月で内閣改造人事を発表したばかりのトニー・アボット連邦首相だが、首相事務室職員の人事も大きく改造されるものと予想されており、コミュニケーション主任を含め、幹部3人が辞職することになると報道されている。
報道によれば、アボット政権はコミュニケーション戦略で終始批判を受けており、政権初の5月予算案も非常に不人気で有権者から激しい批判を受けている...
過去にモニスへの協力が明らかにされ
12月23日、NSW州議会野党労働党のジョン・ロバートソン党首が党首の座を降りる意思を明らかにした。
報道によると、ロバートソン党首は、かつてマーチン・プレース籠城犯、マン・ハロン・モニスの依頼でAVO(暴力阻止命令)を受けていたモニスが監視付きで子供と面会できるよう取り計らいを要請する書簡を監督官庁に送っていたことが明らかになった。そのため、労働党内でロバ...