最終回
ハロウィーンの起源に感じる先祖への心
ここ4~5年の間に日本では、10月になると街にハロウィーン仕様の飾り付けが目立ち仮装した人たちの姿もたくさん見られるようになってきました。イベントやパーティー感覚で楽しむ行事として日本に伝わってきたハロウィーンについて、私も興味を持ち調べてみました。
そもそもハロウィーンの元は、スコットランドやアイルランドを含むヨーロッパの大部分に住んでいた「ケル...
第37回
五感で感じる「季節の変化」が心身を健康に
今年の日本の夏は例年以上の記録的な暑さが続きました。8月が終わり、ようやく朝夕には涼しい風を感じるようになり、当然のことながら季節は秋へと向かっています。
気温差で季節の変化を感じることは当然と言えますが、実はそれにはとても大事な意味があるのです。気温が高くなれば汗をかいて熱を発散させ体の温度を下げることで、移り変わる気温に対し、体温は常に一...
第36回
「墓じまい」や「改葬」と祖先の霊への感謝
8月中旬、日本では先祖供養の一大行事である「お盆」を迎えます。以前にもお話しましたが、お盆の期間には祖先の霊が子孫や家族の元に帰って来るとされ、盆の入りには迎え火を焚いて祖先の霊をお迎えし、盆明けには送り火を焚いて送り出します。
お盆期間中は会社やお店も休日となるところが多く、学校は夏休み期間に当たります。祖先の霊を祀る宗教行事というだけでな...
第35回
季節の巡りと陰陽五行説
日本の7月は梅雨も明け、日差しの強い夏の始まりです。夏になると太陽を思わせるオレンジ色や黄色を基調とした服を着た人を多く見かけるようになりますが、目にする色が季節を感じさせることもあるでしょう。
ところで「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」という言葉を聞いたことはありますか?それぞれ季節の前に「青」「朱=赤」「白」「玄=黒」の色が記されており、これらの言葉は中国の...
第34回
「雨と晴れ」に見る「陰と陽」
日本の6月は梅雨と呼ばれ、雨の日が続く季節です。オーストラリアでも季節の変わり目には雨が続くこともあるかもしれません。雨が続くと精神的に気分が乗らない、やる気が出ない、また実際肉体的にも頭痛がする、免疫力が低下するなど体調不良が起きやすくなります。それは低気圧により空気中の酸素量が減り、交感神経の働きが制限され、逆に副交感神経の働きが優位になるからです。...
第33回
漢字が伝える「思い」や「想い」
日本語では、言葉を文章として書き表す時に「漢字」を使います。外国人が日本語を勉強する際につまずく点でもあると聞いたことがあります。
漢字は、日常的に使われる常用漢字だけでも2,160字もあるので、日本人でも使い方に迷うことがあるほどです。その数の多さは、話し言葉では表せなかったり感じ取れない気持ちを、漢字にすることで深く読み取ることができることに通じて...
第32回
「夢」が表す無意識の世界
私は最近、自身のブログ内で夢の鑑定をしています(Web: ameblo.jp/hashimotokyomei)。それは日々の仕事の中で「こんな怖い夢をみましたが正夢でしょうか?」「これは予知夢でしょうか?」という問い合わせや質問が多く寄せられることから、少しでも皆さんの不安を取り除くことができればと思って始めたものです。
確かに怖い夢や気味の悪い夢から目覚め...
第31回
「手紙」で相手の気持ちに寄り添う
3月は、日本では学生の卒業のシーズン。人生の1つの締めくくりを迎える時です。あなたは自分の人生の節目に何を思うでしょうか。
誰しもが感じることは、それまでお世話になった人への感謝に気持ちです。今は携帯電話やEメールが発達し、例えば誰かから贈り物が届けば「届いたよ、ありがとう」とすぐに伝えることができます。私も若い頃は、せっかちな性格もあって何事も電話...
第30回
旬の野菜が体を守る神秘
日本では冬本番の寒い日が続いています。この季節、日本の一般家庭で欠かせないのが鍋料理。家族で食卓を囲んで食べる鍋料理は、蒸気の効果で乾燥を防いでくれるだけでなく、会話も弾み、野菜をたくさん摂取できるなど良いことずくめの料理です。乾燥した気候のオーストラリアの夏にも良いかもしれませんね。
今はハウス栽培などのおかげで、1年中どこでも豊富な種類の野菜が手に入ります...
第29回
「森羅万象」を受け入れる
皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年はどのような1年でしたでしょうか?もう今年の目標を立て抱負を考えられたでしょうか?
私は毎年暮れになると1年間を振り返り、世の中や自分の身に起きたことを静かに思い起こし受け入れるようにしています。そうすることで新年を迎えられたことへの感謝の気持ちがより大きなものになり、今年の目標がより具体的になり抱負へと結び付き...