457ビザ廃止による雇用主指名ビザへの影響ついて
―雇用主指名ビザの発給要件の変更―
巷(ちまた)をにぎわせている「一時就業可能ビザ」(以下457ビザ)の発表ですが、その影響は2種類の「雇用主指名ビザ」による永住権申請にも及んでいます。
対象となる上記の雇用主指名ビザとは、「Employer Nomination Scheme visa(ENS/subclass186)」と、もう一方が地方版...
457就労ビザの廃止について
―今後の主な改正内容―
4月18日に発表があった「457就労ビザ」の廃止ですが、今後7月と12月の内容の改正を経て来年3月に同ビザが完全に廃止、新たなビザ(Temporary Skill Shortage visa/TSS)が導入されます。
今後の改正内容
今後実施される457就労ビザの主な改正内容は、以下の通りです。
4月19日からの改正内容
● SOLとC...
レジデント・リターン・ビザ
―ビザ取得の必要性や条件など―
雇用主指名ビザ(subclass 186)、技術独立ビザ(subclass 189)、パートナー・ビザ(subclass 801)など、永住権取得のための道はさまざまです。何かしらのビザを通じて永住権を取得するとオーストラリアに永住がかなうわけですが、今回は永住権取得後のお話をしたいと思います。
永住権が下りると、例えばビザ認可通知...
ブリッジング・ビザ
―種類と一般的な条件など―
オーストラリア国内で何かしらのビザを申請すると、「ブリッジング・ビザ」というビザが発給されます。ブリッジング・ビザといってもAからEまで5種類が存在し、一番なじみのあるものはAとBではないでしょうか。
ブリッジング・ビザA(subclass 010)
「ブリッジング・ビザA」は、オーストラリア滞在中に何かしら新たにビザを申請した場合において発給...
スキル・アセスメント
―職業査定の申請に必要な書類・条件など―
前回、職種リストの種類と職種の入れ替えについて触れましたが、独立技術永住ビザや卒業ビザなどの申請において申請前にやらなければいけないことの1つとして、スキル・アセスメントという職業査定の申請があります。通常、これまでの学歴や職歴を生かし職種リストから該当する職種を選ぶわけですが、選んだ職種に対し自分のスキルがオーストラリアの基準...
職種リスト
―リストの種類と職種の入れ替えなど―
独立技術永住、就労ビザ、卒業ビザとさまざまな種類のオーストラリアのビザ申請の際に用いられる職種リストですが、申請するビザの種類により利用する職種リストの種類が異なることをご存じでしょうか。以下がその一例となります。
【SOL: Skilled Occupation List】
■ 独立技術永住ビザ:Skilled Independent v...
一時滞在ビザ
2016年11月19日以降の法改正など
オーストラリアの一時滞在ビザは渡航目的に応じてサブクラス(以下SC)が細かく分かれていますが、2016年11月19日以降、これまでの一時滞在ビザの規定に変更があり新たな4つのビザに統合されることになりました。ビザ申請者に対する申請条件の大きな変更はありませんが、今回の改正はビザ申請手続きの簡素化ならびにスポンサーとなる機関や企業に対する敷...
ニュージーランド国籍保持者のための永住権
2017年7月1日以降の法改正など
ご存じの通り、オーストラリアとニュージーランドは姉妹国と言えるほど地理的にも経済的にも特別な関係にあります。そして、それはビザに関しても同様のことが言えます。
2001年2月26日以降、ニュージーランド・パスポート保持者がオーストラリアへ入国した際には、スペシャル・カテゴリー・ビザ(SCV)というビザが入国と同時に...
セカンド・ワーキング・ホリデー・ビザ
―2017年1月1日以降の新改正など―
2005年に施行されたセカンド・ワーキング・ホリデー・ビザ。統計によると2005/06年度の発給数は2,692であったのに対し14/15年度の発給数は4万1,339と、施行当初に比べ飛躍的に伸びた数字ですが、それでも前年度となる13/14年度と比べると10%減という結果に終わりました。そのうち日本人のセカンド・ワー...
457、186、187ビザ・スポンサーの義務
―終わらないその責任―
就労ビザTemporary Work (Skilled) visa(SC 457)、永住権Employer Nomination Scheme(SC 186)またはRegional Sponsored Migration Scheme visa(SC 187)の取得には、ビザ申請者が条件を満たすことの他に、スポンサーとなる...