第25回:礼を尽くす
元旦の朝をイメージして、水引を使い新春の朝の光と、初日の出をいけています。星形が集合した花、ペンタスが煌こうこう々とした太陽に感じます
明けましておめでとうございます。ご愛読頂いております「花のある生活~Flower in life~」は3年目を迎えさせて頂きました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末は令和元年を記念した日本伝統芸能祭が、世界遺産であ...
第24回:美しさの秘訣
高さのあるカラーの花をスッと立ち上がらせて、天高く伸びているような様子が凛(りん)として美しい。お稽古4年目の玲翠さんの作品
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。今年も残すところ後わずかとなりました。師走の12月を気忙しく過ごされていると思います。
今年は令和という時代が始まり、即位の礼やラグビー・ワールド・カップで日本は世界中からゲストを迎...
第23回:-HANABI-大空に描く瞬間の美
小菊を合わせて、剣山を使わずに立ち上がりを軽く仕上げています。芯に真紅のバラを持ってきて中心に強さを出しています
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。今年もあっと言う間に年末を迎えようとしています。年末のカウントダウン・イベントで、シドニーのハーバー・ブリッジを中心に年明けを祝う花火は世界的にも有名ですよね。それぞれの打...
第22回:御所車に花をのせて
御所車に見立てた花器に花をいけてみると、雅やかな花々が車に乗ってやってくるような幸福感に満たされます
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。季節はいつしか春となり、花が一斉に開花し始めました。花の後を追うように新芽も顔を出して、私が手入れをする庭も賑やかになりました。皆さまいかがお過ごしですか? 10月の日本は白露の美しい秋ですが、オース...
第21回:いけばなのシンプリシティー
木瓜と椿を使用し、花器の形も考慮された生徒の作品。剣山から立ち上がる足元が整えられている
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。最近、ご近所や友人、いけばな仲間から木瓜(ぼけ)(Quince)の花をよく分けて頂きます。品のある淡いピンクで可憐な花もあれば、情熱的に赤く輝くように咲く花もあり、その種類は多種多様です。日本では大きな木...
第20回:冬の魅力
雪山をほうふつさせるような、早朝の青白く澄み渡る空気を感じる作品に仕上がっている。ジャパン・ファウンデーション華展「Winter Magic」出展作品
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。冴(さ)え渡る空気に身が引き締まる冬、外に出ると寒いと感じますが、しんしんと雪が降るような気配はなく、シドニーではこの季節でも暖かみを感じる陽光が降り注ぎます。...
第18回:脇役から主役になれる
ガサッとひとつかみの霞草に赤いアルストロメリアで色切りをし、ベア・グラスでラインを入れる。ラインの先端がバラバラにならないように同じ花材で蝶結びをし、結び目を見せているのもポイントの1つ
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。めっきりと朝晩が冷え込み、紅葉した木々の葉が順番に色を変えて落ちていきます。四季のある国ならではのこの光景は、冬...
第17回:元気あふれるガーベラ
投げ入れ花器の中心にガーベラを高く低く、正面横向き上向きと様子を変えて挿す。左側にまさきを入れて面を作り、全体を整えるためにブラッド・リーフを添える
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。
子どもたちの声を連想させるようなガーベラは、1本あるだけで花から元気をもらえます。花がコロコロ転がっていきそうな軽快な様子は、別名「花車」と呼ばれて...
第16回:野菜や果物でいけばな
自然なうねりが面白いヤシの皮と、季節の果実ホワイト・ピーチを使い、カメリア・リーフ(椿の葉)をあしらう(水を入れる必要はない)
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。
ちょっといけばなには変わり種な花材で、アレンジメントをしてみませんか。普段、口にする野菜や果物を花材にしてみるのはどうでしょう。少し抵抗があるかもしれませんが、花よりもむ...
第15回:桃の節句 雛祭り
柔らかいタッチのピンクの陶器花器にサルスベリ、菊、フリル咲きのトルコキキョウで、両手を広げて優しく包み込むようなイメージでいけた物
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。
桃の節句・雛(ひな)祭りと聞くと、女の子らしい可愛い色、丸くボンボンになった形の花や、ピンク色のフリルのような愛らしい物を連想します。日本では節目節目に災いから身を守る行...