2003年以来久々の長期記録
10月7日、豪中銀(RBA)は、政策金利の2.5%据え置きを決めた。これで理事会が休会する1,2月を除き、13回の据え置きを決めたことになる。中銀は2002年から2003年にかけて15回の会合で4.75%利率据え置きを続けたことがあり、それ以降で最長の記録になった。
中銀理事会は毎月第一火曜日に会合を開き、政策金利もその会合で決められる。また、議事録は14日後に発...
信用照会企業の年次報告書
10月1日に発表された信用照会企業Veda社の年次報告書は、今後1年で国民の200万人が世帯の基本料金も滞納する可能性があると警告している。
報告書に述べられている世帯の基本料金にはガス、電気、携帯電話などが含まれている。また、50万人が、信用紹介請求時に虚偽申告したり、意図的に一部の情報を隠すなどして自身の信用度を下げていることも明らかにされた。
現在住宅不動産高...
ネットワーク経費と難解な料金で
10月1日、セント・ビンセント・ド・ポール協会とアルビス・コンサルティングがまとめた電気料金分析報告で、炭素税廃止で電気料金が下がるとの保守連合連邦政権の約束は大方の批判通りほとんど下がる見込みのないことが明らかにされている。
その原因は、相変わらず「電柱と電線」と呼ばれる送配電設備の経費でこれが電力料金請求書の60%にものぼるところもある。その他にも電気料金の...
専門家が中国投資叩きに反論
1980年代の住宅価格高騰時には「日本人の買い占めが原因」と日本人が槍玉に挙げられたが現実には日本人の住宅不動産購入件数は住宅価格高騰を招くほどの規模ではなかった。騒いだオーストラリア人にとっては事実よりも誰かを生け贄に出来れば良かった。昨今は「中国人の偽装不動産投資」が保守革新双方から非難を受けている。騒ぐオーストラリア人は新しい生け贄を見つけたというわけだ。「悪い...
踏んだり蹴ったりの一般国民に回るツケ
連邦政府のジョー・ホッキー財相とトニー・アボット首相は、「国民全員が財政赤字の負担を担わなければならない」として、教育、医療、福祉などを引き締める予算案を提出していたが、政府が優遇している大企業が軒並み、財政赤字の負担を担っておらず、多国籍企業の場合には意図的に赤字を作ったり、タックス・ヘイブン国に支社を作って税金逃れをしている。そのツケは一般国民が負担させ...
大都市の投機的住宅不動産熱危惧
オーストラリアは長年断続的に不動産熱が続いているが、日本やアメリカのような不動産バブルの衝撃的な破裂は経験していない。しかし、オーストラリア中銀(RBA)は、シドニーやメルボルンなど大都市での住宅不動産の急激な値上がりやそれにあわせて国民世帯の負債額が上昇していることを危惧し、「住宅価格がいつまでも上がると期待すべきではない」と警告していた。しかし、住宅不動産熱が...
発表後、部内で再点検の情報も
オーストラリア統計局(ABS)は、8月の新規雇用が121,000人と発表した。しかし、ABS自身がこの数字を「多すぎるのではないか」といぶかっている。
そもそもABSの数字は確実な新規雇用の届け出などによるものではなく、統計学的操作による推定値であり、実際には、「8月の新規雇用が63,400人から178,600人の間である確率は95%」ということになる。ABSでは...
国家財政に65億ドルの負担増だが
9月2日、保守連合政府は選挙公約だった「鉱山税廃止」法案について、QLD州の鉱山富豪クライブ・パーマー下院議員率いるPUPと交渉、PUPの条件を呑むことでPUPの鉱山税廃止法案支持を取り付けた。そのため、同日の上院議会で同法案が成立、鉱山税が廃止された。同税は石炭と鉄鉱石の鉱山にのみ課税されるもので税収も限られていた。そのため、保守連合は、「同税のためオーストラ...
紙巻き1本1ドルの時代に突入も
9月1日より、タバコ税が13.7%引き上げられた。過去4回の増税では2番目に大きな引き上げ率となった。
このタバコ税引き上げで20本箱の場合、タバコ税は$8.13から$9.25に引き上げられた。また、40本箱のタバコ税も$16.26から$18.51に引き上げられた。
この増税額がそのままタバコ代に反映した場合、40本箱の価格は$30以上になり、20本箱では$2...
紙巻き1本1ドルの時代に突入も
9月1日より、タバコ税が13.7%引き上げられた。過去4回の増税では2番目に大きな引き上げ率となった。
このタバコ税引き上げで20本箱の場合、タバコ税は$8.13から$9.25に引き上げられた。また、40本箱のタバコ税も$16.26から$18.51に引き上げられた。
この増税額がそのままタバコ代に反映した場合、40本箱の価格は$30以上になり、20本箱では$2...