賃金の伸び弱く、従来予測見直す
豪4大銀行の1つ、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は21日、豪準備銀(RBA=中央銀行)の利上げ時期が2019年半ばにずれ込むとの予測を明らかにした。軟調な賃金の伸びと高止まりしている失業率を背景に、従来今年年末としていた時期を半年先に伸ばした。公共放送(ABC)が同日、伝えた。
NABの主席エコノミストであるアラン・オスター氏は、利上げ時期の予測を見直...
NSW州野党党首「インフラ整備に弾み」
2026年開港予定のシドニー第2空港を核に連邦・州政府が開発を促進しているシドニー西部に、英連邦諸国のスポーツ大会「コモンウェルス・ゲームズ」の2026年大会を誘致する動きが浮上している。NSW州野党労働党のルーク・フォリー党首はこのほど、大会誘致を地域のインフラ整備の起爆剤にするべきだとの考えを明らかにした。公共放送ABC(電子版)が20日、伝えた。
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高さ362メートル ゴールドコーストのQ1抜く
実現すれば国内最高層となる超高級マンション「マジック」の完成予想図(Photo: The Royal Society of Victoria)
オーストラリア国内で最も高いビルの建設計画が、メルボルン市内中心部で浮上している。ビクトリア王立協会は12日、同市内に国内で最も高い地上362メートルの60階建て超高層住宅「マジック」を建設する計画を明らか...
大都市の交通網整備に重点ー予算案の主な歳出策
保守連合政権は経済成長を支える観点から、インフラ公共投資を引き続き積極的に推進する。8日発表した新年度予算案では、大都市圏の鉄道や道路の建設を中心に245億ドルを計上した。ただ、今後4年間に投じる予算はこのうち45億ドルにとどまる。
都市部の渋滞を緩和するための基金に10億ドル、道路改修の基金に35億ドルをそれぞれ出資する。鉄道では、メルボルン空港...
黒字化目標1年前倒し 2019/20年度達成へ
連邦政府は5月8日、2018/19会計年度(18年7月1日〜19年6月30日)の国家予算案を発表した。財政黒字化の目標年度を1年前倒しし、19/20年度の黒字転換を目指す。最大の目玉は、低・中所得者層を狙った所得減税。次期連邦選挙(今年8月〜来年5月に実施予定)をにらんだ懐柔策という側面が大きい。
予算案の規模は、歳出が前年度比5.4%増の4,8...
連邦政府、エネルギー安保政策見直しへ
ジョッシュ・フライデンバーグ連邦エネルギー相は7日、液体燃料のエネルギー安保政策を改訂すると発表した。海外と国内で供給に支障をきたした場合の対策を含めて、燃料の供給と需要について包括的な調査を行う。年内に政策をまとめ、2026年までに液体燃料の備蓄日数を国際エネルギー機関(IEA)が勧告している90日の達成を目指す。
豪州の液体燃料の備蓄日数は、IEAの基...
日本からの石油製品輸入は25億ドル以上に拡大
連邦政府がエネルギー安保政策の見直しに乗り出した背景には、豪州は世界有数の資源産出国であるにもかかわらず、ガソリンや軽油などの液体燃料の輸入依存度が急速に高まっていることがある。
豪州の石油製品の備蓄日数はガソリンが20日、航空機用燃料が19日、軽油が21日(シドニー・モーニング・ヘラルド紙)にとどまる。数字を単純に比較することはできないが、日本の...
来週の新年度予算案で減税へ
オーストラリアで人気急上昇中のクラフトビールが、より安く飲めるようになるかもしれない。スコット・モリソン連邦財務相が4日、小さい樽入りのビールの酒税を引き下げる方針を明らかにした。5月8日に発表する2018/19年度(18年7月1日〜19年6月30日)の連邦予算案に盛り込む。公共放送ABC(電子版)が同日、伝えた。
パブ(酒場)などで提供されるビールは現状、48リッ...
2017年の日本向け商品輸出額は24%増
スティーブン・チョーボー連邦貿易・観光・投資相はこのほど、2015年1月に発効した日豪経済連携協定(EPA)について、最新の成果を発表した。これによると、2017年の日本向けのモノの輸出額は2,450億ドルと前年比で24%増え、16/17年度の同サービス輸出額は25億ドルと前年度比で約9%拡大した。
日豪EPAは、豪州の主要輸出商品である農畜産品を中心...
穀物輸出が急増
モノとサービスの海外との取引の儲けを示す3月の貿易収支は、季節調整値で15億2,700万ドルと前月比で13%増えた。昨年12月に16億3,900万ドルの赤字となった後、3カ月連続で黒字となった。豪統計局(ABS)が3日、発表した。
輸出は348億4,000万ドルと1%増加した。このうち物品は276億4,200万ドル(2%増)、サービスは71億9,800万ドル(1%増)だった。輸...