「ケーン・トードの毒で前立腺がん治療」

    漢方薬にヒントを得たQLD大学の研究  ケーン・トードは南米産のオオヒキガエルで、他のヒキガエル同様、耳腺から毒液を出す。漢方薬ではこの毒液を乾燥した固めた物を蟾酥(せんそ)と呼んでおり、強心、血圧降下、血管拡張、胃液分泌抑制、局所麻痺、消炎などの効能があり、日本薬局方で毒薬に指定されている。  QLD大学の研究チームがこの毒液を前立腺がん治療に使う研究を進めていると報道された。  ハレンドラ・パ...

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    ポリオ・ワクチンをナノパッチで簡易化

    ブリスベンの企業とWHOがタイアップ  小児マヒ、ポリオは1950年代に先進国でも蔓延し、大勢の人が後遺症で苦しむことになった。その後、ワクチンが開発され、患者は激減したが、生ワクチンでは時折感染患者が出るなどで、予防接種拒否派の理由にされることがある。世界保健機関(WHO)は、ポリオ絶滅を目指しているが、経口ワクチンも注射も医療専門家が行わなければならず、世界各地には戦乱などで医療専門家を派遣す...

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    豪科学チーム、印刷する太陽電池開発

    今後、スプレーできる太陽電池も研究  オーストラリアの連邦科学産業研究機構(CSIRO)とメルボルン大学、モナッシュ大学のソーラー・パワー研究チームがプラスチックの表面に太陽電池を安価かつ迅速に印刷する技術を開発している。  CSIROのフィーオナ・スコールズ博士は、「この技術はほとんど商品化の段階に到達しており、ラップトップから屋根のソーラー・パネルまで幅広い用途がある。iPadや携帯電話のケー...

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    「世界家族会議参加取りやめ」要求

    大臣、米基教原理主義者会議出席  8月30日、主にアメリカの反中絶、反同性愛などを掲げるキリスト教原理主義者の主宰する「世界家族会議」がメルボルンで開かれることになっている。しかし、この会議に参加する学者らは、「妊娠中絶が乳がんの原因」など、すでに医学界で否定されている説をいまだに唱えるなどしており、言論の自由以前に多くの女性の生命を危険に陥れかねないとしてオーストラリアの医療関係者は反対している...

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    「効果のない療法に悪辣な巨額請求」

    医療専門家、幹細胞治療横行に警報  幹細胞治療は世界の最先端を行く研究所が熱心に研究を続けているが、まだほとんど解明されていない。まして治療実用化の段階にはなく、現在、幹細胞治療と称して何万ドルという単位の治療費を請求するケースが増えていることに対してオーストラリア国内の医療専門家が警報を発している。  しかし、どんなに専門家が「詐欺まがい」と警告しても、難病の子供を持つ親らはわらにもすがる思いで...

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    NT考古学マニア、清代コイン砂丘に

    政府指導で発見場所に戻す  7月、北部準州(NT)のパースト・マスターズと自称する考古学グループが、アーネムランド沖のエルコー島の砂浜で18世紀の清代中国の黄銅貨「乾隆通寶」を発見した。  乾隆帝の治世(1735-1796)に鋳造された乾隆通寶自体は今でも大量に残っており、長年使われていたからコイン・ショップなどよりフリー・マーケットの細工物で見かける方が多いくらい珍しくも何ともない中国硬貨だが、...

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    TAS産アワビにヘルペス感染防止効果

    血液ヘモシアニンに抗ウイルス特性  TAS産のアカアワビの血液、ヘモシアニンを構成するタンパク質にヘルペス・ウイルスを抑制する特性があるのではないかと研究者が期待している。  事の発端は、アワビ加工に従事していた人が長年悩んでいたウイルス性のイボがいつの間にか消えてしまったことに気づき、研究者に通報したことから。イカ・タコ、貝類の血液は魚、鳥、ほ乳類などのヘモグロビンと異なり、ヘモシアニンと呼ばれ...

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    Exスーパームーンで夕暮れの空に満月

    普段より14%大きく、5万キロ近づく  8月10日の月は近地点と満月が重なるエキストラ・スーパー・ムーン。  地球を回る月の公転軌道は楕円を描いているため、遠ざかったり近づいたりしている。軌道上で地球にもっとも近い点を近地点、もっとも遠い点を遠地点と呼ぶ。月が近地点を通過するのは28日余りに1回ある。しかし、地球が太陽のまわりを公転しているからずれこんでいき、近地点前後で満月になるのは年に1回程度...

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    ケーン・トード、寒冷乾燥地にも適応

    北部準州内陸部にも侵略始める  南米産で、オーストラリアには80年前後前にハワイ経由で輸入されたオオヒキガエルのケーン・トードは元はサトウキビの根を荒らす甲虫の幼虫を退治するためにクイーンズランド州に持ち込まれたのだが、生態が合わず、甲虫退治に役立たなかっただけでなく、ケーン・トードそのものが手強い害獣であることが間もなく明らかになった。耳の後の毒腺と旺盛な繁殖力でオーストラリア在来種の動物を脅か...

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    大陸の夜空にまばゆい光走る

    「スペース・ジャンク」と専門家  7月10日夜、大陸東部の夜空にまばゆい光が走ったのを大勢の人が目撃しており、「飛行機事故ではないか」との通報が殺到した。  その他にも、「流星ではないか」との問い合わせもあったと報道されているが、天文専門家は、「スペース・ジャンクだろう」と発表している。  同日夜午後10時頃、NSW州北部からホバートまでの地域で、飛行機のパイロット、航空管制官、一般市民が明るい光...

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