ブルーマウンテンで新種の花を発見

    「腐った魚のような臭い」との但し書き  1月27日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、「ブルーマウンテンで新種の花が発見されたが腐った魚のように臭いがする」と報じている。  カトゥーンバからブラックヒースあたりの崖から南に見える広い低地部分が新種の見つかったメガロン・バレーで、この地域の原生雨林の中で見つけ、植物学者のグレッグ・スティーンビーク氏ら3人が新種と同定、学名を「Thismia meg...

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    2014年は1880年以来もっとも暑い年

    労働・緑、政府に気候変動対策を要求  ABC放送の報道によると、1月18日、アメリカ合衆国の宇宙研究機関NASAのデータで2014年が1880年以来もっとも暑い年になったとしており、労働党と緑の党は改めてトニー・アボット保守連合政府に対して気候変動対策を進めるよう求めた。気候変動懐疑派が主流を占める保守連合連邦政権は2013年9月7日の総選挙勝利以来、炭素価格付け制度(通称炭素税)の廃止や、気候変...

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    VIC、ユーロア付近のブッシュファイア

    クレイトンズ・クリークの緊急警報緩和  メルボルンの北方、ユーロアの町の南西、クレイトンズ・クリークで燃えているブッシュファイアは、12月25日午後には防火線を突破したが、郡部消防局(CFA)は緊急警報を緩和した。  火災はまだ鎮火に向かっていないが、当面人家への危険は遠ざかっており、局では住民に対して、「注意を怠らず、万が一の際には緊急に行動するよう」呼びかけている。ただし、いつ何時状況が変化す...

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    科学産業研究機構の組織的危機

    予算不足で科学者会議も欠席  連邦科学産業研究機構(CSIRO)は数々の発明を成し遂げており、航空機のブラックボックスのように世界的な標準になっているものも数多くある。一方、現トニー・アボット保守連合は政権樹立後省名から科学を外し、気候変動関係機関を縮小廃止するなど、科学に対して異様に敵対的な態度が目立っている。  12月に入って、連邦政府のCSIRO予算削減から研究者の解雇や研究プロジェクトの統...

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    北部準州のコビトワニがトードに逆襲

    地域の生態系問題解明のカギ  ABC放送が、北部準州の希少種コビトワニが毒腺を持つケーントードに適応し、このオオヒキガエルの後脚だけをかじることを憶えたようだと報道している。  コビトワニは1980年代にアーネムランドで発見された淡水ワニの一種でピグミー・クロコダイルとも呼ばれており、成長しても体長1m程度にしかならない。大陸北部全体でも1000匹もいないと推定されており、2006年、ダーウィンか...

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    豪再生エネルギー企業が独に注目

    アボット政府の嫌環境政策で市場転換  トニー・アボット保守連合政権は世界的傾向や国連での批判をしり目にあくまでも石炭を世界に売り込む親化石燃料政策を貫く姿勢を示しており、総発電量に占める再生可能エネルギー発電量の目標(RET)も事実上薄めようとしている。労働党政権期に後押しを受けて発展したソーラー・パネル、風力発電などの産業は保守連合政権からの寒風に危機感を抱いている。保守連合政府以前の労働党政権...

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    「タスマニアン・デビルを大陸に解放」

    科学者グループが再定着実験を提案  タスマニアン・デビルの祖先はゴンドワナ大陸時代に現在の南米大陸から渡ってきたと推定されており、さらにかつてはオーストラリア大陸にもいたことが確定されている。大陸のタスマニアン・デビルが絶滅した原因としてディンゴが天敵と考えられている。TAS島にはディンゴはいない。近年、タスマニアン・デビルの間でウイルス性の顔面腫瘍が蔓延している。この動物はすべての個体が同じDN...

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    10月8日は4月に続いて皆既月食

    夕刻から夜遅くにかけて長時間  2014年は4月に続いて10月8日も皆既月食が見られる。局地的にしか見られない日食とは異なり、日の入りから日の出の間、地球の広い範囲で見ることができる。  皆既月食は月が完全に地球の本影と呼ばれる部分に入り込む現象で、月が地球に近づいている時に見られる。本影の周囲に半影と呼ばれる範囲があり、そこでは部分食が起きる。また、太陽が地平線下にある時には夕焼けや朝焼けのよう...

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    国の科学への投資が30年来最低水準

    OECD先進国中でも最低近い位置に  トニー・アボット保守連合は政権を握ると矢つぎばやに気候変動関係機関やプログラムを次々と縮小廃止しただけでなく、省名から「科学」を落とし、政府部内で科学の地位を引き下げた。しかし、現代先進国においては科学がますます重要になっている。  フェアファクス・メディアが政府の発表した数字を分析したもので、連邦政府の研究開発への投資が過去30年来の最低水準に落ちているとし...

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    十二指腸虫でセリアック病症状緩和

    ブリスベンの医学研究チームの研究  最近、「グルテン・フリー」と記載した食品パッケージや喫茶店のメニューがある。グルテンは小麦粉などのねばりを出すタンパク質だが、セリアック病患者にとってはこれが大敵で長期的に麦類を摂取するとグルテンが吸収できないだけでなく腸の粘膜を傷める。セリアック病はグルテンに対して免疫反応を起こす自己免疫疾患であり、世界的には非常にまれな疾患(1750人に1人)だが、イギリス...

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