福島先生の人生日々勉強
たった一つの宝物
昔むかし、ある所に悪魔が現れてこう言いました。
「俺様は、お前たちの持ち物を全て奪い取りに来た。だが、悪魔にも情けというものがある。お前たちに明朝までの猶予を与える。夜明けまでに残しておいて欲しいものを一つだけ書いておけ。それ以外のものは一切、俺様が奪い去るからな」言い残して、悪魔は姿を消しました。さあ、人びとは慌てます。
悪魔はたった一つしか見逃...
福島先生の人生日々勉強こまめに心のリセットを
生きるのがしんどいなあと思う人は真面目で賢い人です。良い人で才能もたくさんあったりもするのですが、本人曰く、良いことなんて1つもない。生きていても全然楽しくないし、生きる気力もあまりない。
そのような感覚を持っている人は悩みます。いったいどうしてこんなにしんどい人生なのだろうと。遺伝子が悪い、育った環境が悪い、それとも、努力が足りないのかと。
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福島先生の人生日々勉強施しは無上の善根(ぜんこん)である
「施し」について考えてみたいと思います。「施し」と聞くと、金銭的に困っている人に金品を差し出すといったイメージだけが先行しがちです。教会で募る寄付金もそうですし、仏教であれば、読経のお礼として寺院に差し上げるのも、「お布施」といって「施し」とされています。
「施し」とは、物でもお金でも、今それを必要としている人びとのために心を込めて...
福島先生の人生日々勉強怒りの正体を知る
「怒り」は誰にとっても厄介で切実なテーマです。この世に「怒り」という感情さえなければどんなに楽だろうかと思いますよね。自分の願いが叶わないばかりか、対人関係に支障を来す原因になるので、そのストレスは相当なものです。頭では分かっているつもりでいても、ついつい怒ってしまいます。なぜなのでしょうか。実は分かっているつもりの「怒りの正体」が見えていないからなの...
福島先生の人生日々勉強行いが心を作る
「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」。これは、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズ氏とオランダの心理学者カール・ランゲ氏の言葉です。例えば、暗い顔をして楽しいことを考えるのは難しいですし、笑いながら悲しいことを考えるのも難しいでしょう。人間の心と体は一貫しているからです。
一方で、ウィリアム・ジェームズ氏はこん...
福島先生の人生日々勉強会者定離(えしゃじょうり)
「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」という故事があります。
「昔、中国北部の国境の塞(とりで)付近に住んでいた老父の馬が敵地である胡に逃げたがそれを災難とせず、数ヶ月後、胡の駿馬を連れて帰って来たときもそれを慶事とせず、のちに老父の息子がその駿馬から落馬して足を負傷したが、おかげで兵役を逃れて生き延びることができた。その間、...
福島先生の人生日々勉強
教養を持つ
子どもは成長するにつれ、自分だけの時間を持ち、1人で考えごとをしたり、読書をしたりすることが増えてきます。それは確かに大切なことなのですが、同時に、1人の人間として、共有空間に対する責任感も持ってもらいたいと思います。この責任感は、家族や他人と同居している人に限らず、今は1人暮らしだという人も、社会人の教養として大事にしてもらいたいですね。
例えば、リビン...
福島先生の人生日々勉強
懺悔滅罪(さんげめつざい)
懺悔とは、悪い行いをした時、そのことを自分や他人に恥じ、自分の過ちを心の底から悔いるということですが、加えて、題名にある「懺悔滅罪」という言葉の意味は、懺悔によって罪を滅ぼすことができるということ、つまり、自分の過ちを心の底から悔いることにより、その過ちから生じるであろう罪が消えるということです。
もちろん謝って済むことと、済まないことがあ...
福島先生の人生日々勉強
心に傷を持つ
この世に存在しているものは、必ず変化していきます。自分の思い通りに周囲のものが変化しない場合、例えば親であれば、子どもが思った通りに成長しないと心苦しく、変わってほしくないことが変わってしまうと悲しみます。しかし本来、変わっていくからこそ、ものは存在しているのであり、自分の思い通りに周囲のものが変化するなどということ自体、望むべくもないことでしょう。何事...
福島先生の人生日々勉強
感情の扱い方
朝、眠たくて起きたくない時に、家族に起こしてもらっておきながら悪態をついてしまったことはありませんか。日中はどうってことないようなことでも、朝にまだ寝足りないような時にはものすごくイライラして相手を恨んでしまうほど腹を立てたりしますよね。夜、疲れてきた時にも同じようなことが起こりがちです。
私たちは心に余裕のある時には寛容で相手に優しさを示すことができま...