節税「1分で分かる、経費計上」
ATOはIT技術の進歩により、コンピューターによるデータ解析から過少申告、経費計上の額を分析し、監査へとつなげており、チェックの厳しさは年々増しています。同じ職業・収入レベルで経費がやたらと多い場合、税務監査となり、経費について雇用者と連絡を取り、本当にその経費を使う必要があったか、どのように使ったかをチェックすることがあります。
例えば、日本への渡航を「出張費」...
タックス・リターンの申告
7月より2017年度タックス・リターン申告が始まります。申告前に重要な点をおさらいしておきましょう。返金額または追徴課税額は「①自分の総収入に対する税金額」と「②自分の収入から天引きされた税金額」を比べ②が①より多ければ、その差額が返金され逆ならば支払うことになります。
重要な法律の順守事項
タックス・リターンはお金がもらえるというイメージがありますが、このリターンは...
その不正は本当に意味があるのか
現金で給料を支払う、通称「キャッシュ・ジョブ」。これで人件費を抑えようとするビジネスは多くあります。現金払いにしてその従業員がいなかったことにする(公式記録を残さない)ことで、最低賃金を下回る給料で働かせ、スーパーアニュエーション(スーパー)の支払いも免れるという案配です。
しかしその不正は本当に得なのでしょうか。実は、一概に得ではないのです。
当然、いつかバレ...
オーストラリアでビジネス~起業塾~(その5)
ビジネスのお金を調達する(後編)
先月はビジネスを始める際の資金調達方法の1つ、「借入」がテーマでしたが、今回は「出資」です。出資とは出資者にお金を出してもらうことを指し、出資者はビジネスの所有権を得ます。お金を出してビジネスの所有権(オーナーになる権利)をもらうだけですので、決まった返済もなければ、お金を返してもらう権利もありません。
出資を受け...
オーストラリアでビジネス~起業塾~(その4)
ビジネスのお金を調達する(前編)
今月は、ビジネスを始めるにあたってお金をどのように作るかを見てみましょう。
ビジネスを始める際、一般に初期費用がかかります。レストランでいうと最初の店舗改装資金などです。また、軌道に乗るまでにある程度時間がかかる場合は、家賃や給料の支払いなどで資金が底をつき倒産となる可能性もあるため、最初にある程度の資金が必要とな...
信じられない!? 日本の資産売却・譲渡にかかる税金
日本に株・不動産などの資産をお持ちのままオーストラリアに移住する方や、オーストラリアで生活中に日本の株・不動産などを相続される方もいらっしゃると思います。その場合、日本の株や不動産を売却しオーストラリアから完全出国した際に「キャピタル・ゲイン」という税務申告が必要となります。
まずおさらいですが、税法上のオーストラリア居住者は世界中で得た収入...
緊急--WHビザ保有者を雇うビジネスの重要な変更点
2017年1月1日よりワーキング・ホリデー(WH)の税率が変わりました。今回は緊急でWHのスタッフを雇うビジネスで何をすれば良いかをお伝えします。以下はあくまでWHビザの従業員が対象となり、学生ビザの従業員は対象外です。また、今年度内にWHから別のビザに替えた、別のビザからWHに替えた場合はビザが替わった次の支払日より下記ルールが適応となりま...
オーストラリアでビジネス~起業塾~(その3)
ビジネスをサッカーのフィールドで考える
10月のロシア・ワールドカップ最終予選の日豪戦が記憶に新しいところですが、ビジネスをサッカーに例えて考えてみましょう。
まず攻撃となるのが、ウェブサイト、広告、チラシといった販促ツールです。これらにお金をかけ正しく集客することで売上につなげます。そのため、マーケティングは大事な攻撃陣となります。今やウェブサイ...
豪州でビジネス ~ 起業塾~
(その2:誰がビジネスをするのか)
ビジネスを始める際に考えてみる5W1H。これは先月のコラムのビジネス・プランとも関わります。いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、他もマーケティングや戦略、ビジネスをするパッションに関わってきますが、今月は最も大事な“誰”を考えてみましょう。
誰がビジネスをするのか。当たり前だ、私だ、俺だ、と思うかもしれませんが、オースト...
オーストラリアでビジネス~起業塾~
(その1:ビジネス・プラン)
ビジネス・アイデアはあるが、何から手を付けて良いか分からないという場合の初めの一歩です。起業に当たり、突発的な無計画の見切り発車には、大して稼げずに終わってしまうなどのリスクが生じます。
そこで、ビジネス・プランを書くことをお勧めします。むしろぜひ書いてもらいたい。ビジネス・プランの多くは銀行に融資を受ける場合や、投資家に出資し...