書家れんのつきいち年中行事
第160回 七草がゆ
明けましておめでとうございます。旧年中は何かとご教授賜りまして誠にありがとうございました。本年も変わらずご支援賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご機嫌いかがですか、れんです。1月7日は「人日(じんじつ)の節句」です。3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう)と合わせ...
書家れんのつきいち年中行事
第159回 おしろい祭り
ご機嫌いかがですか、れんです。
福岡県の中南部、筑後地区にある朝倉市の大山祇(おおやまずみ)神社では、毎年12月2日に「おしろい祭り」が開催されます。この大山地区は、55世帯、男女計174人(令和3年8月末現在)の小さな部落で、この祭りは神事として300年以上にわたって継承されています。福岡藩士であり、「大和本草」などの著書で知られ...
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第158回 いどり祭
ご機嫌いかがですか、れんです。
北陸道に属する石川県能登の歴史は古く、4世紀には大和政権の支配が及んでいました。有名な輪島塗は室町時代に始まり、今と同様の工程が確立したのは江戸中期の享保のころだそうです。余談ですが、享保の改革を将軍吉宗と共に遂行した大岡忠相は“越前守”の前には“能登守”でした。
さて、その能登町鵜川の菅原神社では毎年...
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第157回 伊万里トンテントン祭
ご機嫌いかがですか、れんです。
佐賀県伊万里市と言えば磁器(伊万里焼)で有名です。磁器は「石物」と言われ(粉砕した陶石の石粉が原料)、ガラス化して透光性を持ち、熱伝導率が高い特徴があります。有田焼(佐賀)や九谷焼(石川)がこれに相当します(ちなみに陶器は陶土(粘土)が原料で「土物」と呼ばれ、素地が荒く光を通しません。信楽焼(...
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第155回 十津川の大踊
ご機嫌いかがですか、れんです。
先日、お稽古に来た小学4年生の女の子が「おじいさんに誕生日のプレゼントをあげたいから「古希」と書きたい」と言い、十数枚の練習を経て色紙に清書しました。大人でも色紙に一発勝負で筆書きするのは緊張します。真剣な表情で書き上げたその書はその日一番の出来でした。こんな贈り物を孫からもらったおじいさまの喜ぶ顔が...
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第154回 あばれ祭
ご機嫌いかがですか、れんです。日本中を旅して風光明媚に触れ、ご当地名物を頂く、なんてことは1つの憧れです。九州出身で大学で東京に出た私は山陽道、東海道はよく利用しましたが山陰や北陸を訪れる機会がありませんでした。いつかゆっくり行ってみたいと思っています。
さて、その北陸は石川県、能登町の宇出津(うしつ)地区では毎年7月の第1金曜日と土曜...
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第153回 夏越(なごし)の祓(はらえ)
ご機嫌いかがですか、れんです。「晦日(みそか)」とはその月の最終日のことで、1年の最終日は大晦日です。その1年を半分にした6月の晦日に全国各地の神社で「夏越の祓」の神事が執り行われます。
これは年に2度ある大祓のうちの1つで、“夏越の祓”で年の前半(大晦日の“年越しの祓”で年の後半)の心身の穢(けが)れや災厄の原因と...