第96回 実感
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
サッカルーズの将来を担う逸材ダニエル・アルザーニがやって来る(Photo: Moto)
FFA杯の季節がやって来た。国内カップ戦王者を決める日本の天皇杯に相当のノック・アウト方式のトーナメントには、毎年、ラウンド32から国内トップ・リーグであるAリーグの10クラブが参入。Aリーグと下部リーグのクラブが実戦の場で顔を合わ...
第95回 影響力
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
日本の地上波のプライム・タイムでこれだけの露出がされたことの意味は大きい(筆者撮影)
訳あって、オーストラリアの負けられないデンマーク戦(6月22日)を日本からの中継映像で観た。いわゆる試合前の「煽り」番組に旧知のスポーツ・ジャーナリスト仲間が出演するので、試合開始1時間前から日本の民放某局テレビにチャンネルを合わせ...
第95回 充実
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
来豪5 季目で、最も充実したシーズンを送る藤本。その表情には自信が漲る(Photo by BEAK Photographics)
QLD州サッカー界では、今、まさに大変革のシーズンが戦われている。州1部のNPLQの下にクイーンズランド・プレミア・リーグ(QPL・州2部)が作られ、これまで事実上の州2部だったブリスベン・...
第94回 風雲急
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
果たして、最速2019/20シーズンから、この伝統のウルヴズのロゴをAリーグで観られるのか(筆者撮影)
いやはや複雑怪奇なり。もはや予想がつかない展開となってきたのが、既に号砲が鳴り響いたAリーグの拡張枠争い。全豪に散らばる候補の中で、筆者の一番の推しはウーロンゴン・ウルブズ。もちろん、田代有三と野沢拓也という元Jリ...
第94回 欠陥
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
試合翌日の報道でも大きく扱われた誤審。明らかにオフサイドのようだが……
2017/18シーズン、13季目のAリーグ全日程が終了した。ご当地のブリスベン・ロアは、ファイナル・シリーズ(以下、ファイナル)圏内には滑り込むも、ファイナル初戦であえなく撃沈の憂き目に遭い、消化不良の形でシーズンを終えた。ロアの選手たちは、全員、...
第93回 交代劇
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
監督交代が行われても変わらぬ信頼感で主力の座を保つ3人。左からクルーズ、ミリガン、主将のイェディナク(筆者撮影)
驚いた。ヴァイド・ハリルホジッチ前日本代表監督の解任劇は、まさに青天の霹靂だった。本大会まで2カ月というあり得ないタイミング、田嶋JFA会長が会見で語った解任理由など、解せないことが多すぎる。ここ数試合の...
第93回 新天地
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
ローガンの新しいグラウンドでのトレーニングで汗を流すブリスベン・ロアのイレブン(読者提供)
ブリスベン・ロアがファイナル・シリーズ進出ギリギリのところで喘(あえ)いでいる。勝ちで進出圏内ギリギリの6位で最終節に臨める、ファイナル争いのライバルWSWとの直接対決。そこで、まさかの0-3と大敗するも、何とか足が徳俵に掛か...
第92回 咆哮
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
野沢拓也(左)と田代有三(右)のホット・ラインがウーロンゴンの地で復活した(筆者撮影)
シドニー中心部から、車で南下すること1時間半。風光明媚なNSW州第3の都市ウーロンゴン。この街のクラブ、ウーロンゴン・ウルブズが今、熱い。
3月初旬、FFAとAリーグが正式に「2019/20シーズンからの2クラブ新規参入によるAリー...
第92回 サムライ・パラダイス
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
サーファーズ・パラダイスの日本人選手一番の注目株、MFの金裕志(写真提供:Go Zamurai)
先月、NPLQLD(州1部)について書いた当稿。今月は、広大なQLD州の最南端近いゴールドコーストまで南下して、ゴールドコースト・プレミアリーグ(GCPL)を取り上げる。
今季から、NPLQLDの下にQPL...
第91回 継承
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
サッカルーズ監督の座は、この2人(左:ファン・マルワイク、右:アーノルド)で引き継がれることになるのか(筆者撮影)
2月1日、シドニーの豪州サッカー連盟(FFA)の本部で行われたサッカルーズ新監督ベルト・ファン・マルワイクの就任会見の取材に行ってきた。もちろん、ようやく決まった代表監督人事の注目度は高いのだが、監督自身...