第105回 一時代
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
アレックス・ブロスケはシドニーFCのキャプテンとして強豪を支え続けた(写真:Nino Lo Giudice)
2018/19年のAリーグのレギュラー・シーズンは、パース・グローリーが14季目での悲願の初優勝を果たし、2位シドニーFC、そして3位メルボルン・ビクトリー(以下、メルボルンV)がほぼ順当に5月からのファイ...
第105回 再来
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
ロアは、アンジ・ポスタコグルー(左)の再来となり得る監督を見出さないと来季も厳しい(写真=筆者撮影)
今季のAリーグも最終盤に入り、レギュラー・シーズン優勝“プレミアシップ”争いは、シーズンを通じて隙のない戦いを続けるパース・グローリーと、首位への挑戦権を懸ける決戦で本田圭佑のメルボルン・ビクトリーに引導を渡すなど、...
第104回 鎮魂
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
コスタ・バルバローシスは、公式インスタグラムでも改めて犠牲者への鎮魂の祈りを捧げた
また、悲しい事件が起きてしまった。3月15日、ニュージーランド(以下、NZ)・クライストチャーチのモスクでの無差別銃撃事件で、50人もの無辜(むこ)の人びとが命を落とした。この事件、犯人が豪州国籍の男である事実を差し置いても、タスマン...
第104回 旅立ち
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
ダウン・アンダーからやって来るギレットには現地も興味津々で、地元紙も大きく取り上げた
ブリスベン・ロアがウェスタン・シドニー・ワンダラーズにホームで惨敗をした試合。この日の主役は、救いようがないと思えるほどの体たらくのロアでも、日本から帰ってきたミッチェル・デュークを要するワンダラーズでもなかった。普段あまりスポッ...
第103回 多様性
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
豪州で今一番、顔が売れているサッカー選手は誰かと聞かれれば、それは「ハキーム・アルアライビ」に違いない。彼は現役の代表選手でもAリーグ選手でもない。ハネムーンで入国したタイで突如身柄を押さえられ、約3カ月の長きにわたって拘束された事件で一躍注目を集めた豪州在住の元バーレーン代表選手だ。
2014年に政治難民として豪州に...
第103回 再建
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
チーム状態は最悪のロア。GKヤングも昨季のキャリア・ハイの状況から一転、苦しいシーズンを送る(写真:Nino Lo Guidice)
今回は、筆者の地元ブリスベン・ロアの話をしよう。先に断っておくが、ジョン・アロイジ前監督辞任のショック療法もプラスに作用しなかったチームに明るい話題はない。
それも当然。第18節を終え...
第102回 頂上対決
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
本稿執筆時点でアジア・カップはベスト16が出そろい、本紙発行時には決勝を迎える。実は、先月の本紙アジア・カップのプレビュー記事で次のように書いた。
「(日豪が)共に2位通過してしまうと、何とラウンド16(筆者注:決勝トーナメント=T初戦)で顔を合わせる。それではまずい」
そんなことを書いたからか分からないが、あわや、...
第102回 頂上
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
目敏(めざと)い読者は既にお気付きだろう。今回から当コラムのタイトルが「日豪フットボール新時代」と心機一転、改題された。ご存知のように、「サッカー」とこの競技を呼ぶのは世界でも少数派。英語では「フットボール」が正式名称で豪州フットボール連盟(FFA)も「フットボール」という呼称をもっと人口に膾炙(かいしゃ)させようとして...
第101回 感謝
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
当コラムでは、日豪両国のフットボール事象をこれからも切り取っていく。写真は取材で訪れたカウラの高校に掲げられた日豪両国旗(筆者撮影)
先月号、当コラムの連載100回を祝った。新年号からは、またいつもの慣れたサイズで初心に立ち返りお届けしよう。
足掛け8年4カ月で連載100回。我ながらよくぞ続けたものだ。言うまでもなく...
祝・連載100回記念 特別版
QLD蹴球鼎談(ていだん)・後編
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
左:卜部太郎氏(エイト・フットボール・マネジメント)、右:三上隣一氏(Go Zamurai)
「日豪サッカー新時代」連載100回記念のスペシャル企画として2018年12月号でお届けした、QLDフットボール界のさまざまなトピックを忌憚(きたん)なく語り合った鼎談。後編となる...