第67回 希望
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
契約直後のカレッティ丈(中)。クレイグ・ムーア(左)、ジョン・アロイジというサッカルーズのレジェンド2人と共に(写真提供:ブリスベン・ロアFC)
加藤カレッティ丈−−豪州U−17代表ジョーイズのキャプテンを務めた日系社会の希望の星は弱冠17歳。先日、Aリーグ屈指の強豪ブリスベン・ロアとプロ契約を結んだばかりだ。彼の年齢で、...
第66回 均等
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
カシレスの移籍を伝えるCCMの公式サイト。この段階では、メルボルンCへの出戻りは報じられていなかった(CCM公式ウェブサイトより)
年が明けてすぐに豪州の移籍ウインドーが開いた。以来、有力選手の周辺でさまざまな移籍情報がやかましい。そんな中、今のところ一番話題をさらっているのが、アンソニー・カシレス(23)の“迂回移籍”。...
第66回 貢献
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
熱心なファン・サービスで知られるGKジェイミー・ヤング。気さくな人柄だが、ピッチでは好セーブの連発でファンを沸かせる(筆者撮影)
年が明けて、本格的な“フットボールの夏”が到来した。コアなサポーターたちがスタンドに戻り、ようやく、あるべき姿に戻ったAリーグは折り返し点を過ぎて、ファイナル出場権争いがますます白熱してくる。
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第65回 原点
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
どこよりも熱いWSWサポーター。彼らのパッションがスタジアムに戻ってきた(筆者撮影)
Aリーグ、いや、豪州サッカー界が揺れた。
2015年11月22日、サンデー・テレグラフ紙に載った記事が全ての発端だった。レベッカ・ウィルソンというスポーツ・ジャーナリストの記事にリンクして、同紙は一面でAリーグから入場禁止処分を言い渡され...
第65回 不毛
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
熱いWSWサポーター。彼らのパッションがグラウンドから消えるのは大きな損失だ(筆者撮影)
Aリーグ、いや、豪州サッカー界が揺れている。
11月22日にシドニーの有力紙の日曜版「サンデー・テレグラフ」に載った記事が発端となった今回の騒動。コアなサポーターの豪州サッカー連盟(FFA)に対する抗議行動が先鋭化している。
発端とな...
第64回 依存
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
ケーヒルへの依存は高まるばかり。写真はアジアカップ時のローカル紙の一面“ティムを信じよ”とある(筆者撮影)
サッカルーズのW杯2次予選11月シリーズが終わった。2戦2勝で乗り切った豪州は直接対決で敗れ先んじられたヨルダンを抜き去り、勝ち点差2でグループBの単独首位に立った。
キルギスタン戦(12日キャンベラ)は、スコットラ...
第64回 地元愛
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
五郎丸選手のレッズの本拠地でもあるサンコープ・スタジアム。ロア戦の入りは決して誇れるものではない(筆者撮影)
のっけから他競技の話で恐縮だが、当地のラグビー・ユニオンのクラブに日本から「大物」がやって来るとなると触れないわけにはいくまい。
ご存知、ラグビーの日本代表のエース・五郎丸歩。そんな時の人が、来年2月開幕のスーパ...
第63回 身上
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
中継映像に映し出された衝突の瞬間。スパイクが顔面に直撃しているのが分かる
今回は日豪いずれでもなく、ニュージーランド代表のエース・ストライカーのシェーン・スメルツについて書く。Aリーグ史上2位となる通算86得点を誇る、現在34歳のスメルツは、紛れもないAリーグ屈指のストライカーだ。
昨季は、得点王に輝いた助っ...
第63回 着実
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
寡黙な男は、ピッチでも与えられた役目を確実に全うして全幅の信頼を勝ち得た(Photo: Albert Perez)
豪州各地で、多くの日本人選手が活躍した2015年シーズンが終わった。所属クラブの成績や個人成績などを鑑みて、日本人選手の“MVP”級の活躍を見せたのが、NPLQ(QLD州1部、豪2部相当)のモー...
第62回 存在感
文・植松久隆 Text: Taka Uematsu
今季もローカル・サッカーのピッチでも多くの日本人選手が躍動した(写真は、村山のロックデ-ル・サンズFC)
Aリーグ開幕まで、1カ月を切った。ニューキャッスル・ジェッツのオーナー交代劇、ブリスベン・ロアの経営危機問題など、何かと騒がしかった印象のオフも間もなく終わる。何より、11年目のシーズンも10チームでの...