連邦政府、一貫して答をはぐらかす
トニー・アボット首相とスコット・モリソン移民相は、国民の過半数の支持を背景に強硬な難民希望者政策を進めており、国内の少数派国民、国際人権団体、国連難民高等弁務官事務所からの批判に対して完全に耳を塞ぐ状態が続いており、現場で難民希望者と直接接触する職員からも情報が漏れてこない。今月に入ってスリランカからのタミル人難民をスリランカに強制送還したことに対しては国内有名...
「新米議員のために炭素税廃止失敗」
「言い訳しない政府」の看板を掲げていたトニー・アボット保守連合政権だが、政策の難しさを語る時には必ず労働党前政権を責めることを忘れていない。7月10日には炭素税廃止法案が、上院でパーマー統一党(PUP)とVIC州モータリング・エンスージアスト党(MEP)の議員が投票間際に法案支持から反対に回ったため、2票の僅差で否決された。
PUP議員は、「炭素税廃止の条...
「5年以内に財政修復しなければ」
7月11日、保守連合政権の国民党議員、バーナービー・ジョイス農業相は、「5年以内に財政を修復しなければオーストラリアは破産する」と発言した。ジョイス議員はしばしば突飛な発言をするため、「loose cannon(ほら吹き)」と呼ばれることがある。
ジョイス大臣の発言は、5月予算案に伴う法案が7月に入っていくつかすでに上院で否決されていることに触れたもので、「...