政府の気候変動対策敵視が響く
トニー・アボット保守連合連邦政権は、国連だけでなくアメリカからも非難を受けるほどの態度で石炭など化石燃料を促進し、再生可能エネルギー開発など気候変動対策を敵視してきた。世界の流れに背を向ける頑なさにはいささか異様な印象がある。
保守連合は政権に就くと時間をおかず気候変動関係機関の廃止、省名から科学を削除、連邦科学産業研究機構などの予算を引き下げるなどの政策を取って...
保守連合にないはずの増税も表面化
保守連合政権のジョー・ホッキー財相はクリスマス前に期中経済財政見通し(MYEFO)を発表することになっているが、今や連邦財政の赤字は5月予算案以来推定510億ドル悪化していると報道されている。
保守連合の5月予算案は企業と高所得者を優遇し、中低所得者に厳しい不公平予算との評価を受け、上院の保守系諸派の支持さえ得られず、予算関連法案の通過が難航している。公約通り...