オーストラリアで夢のマイホーム計画
第109回 Winners VS. Losers
今年7月、NSW州政府はファースト・ホーム・バイヤーの住宅物件購入を手助けするための新らたな政策を発表しました。果たしてファースト・ホーム・バイヤーはマーケットに戻って来れるのか−−。NSW州政府のファースト・ホーム・バイヤーに対する支援は以下の通りです。
・印紙税は物件の中古、新築を問わず65万ドルまで無料...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第108回 住宅ローンをクローズする
2017年6月、信用格付け機関のムーディーズが、オーストラリア4大銀行の長期格付けを1つ引き下げ、「Aa2」から「Aa3」としました。理由は同国の一般家庭における住宅ローンの占める割合が高いことにあります。
確かにシドニーやメルボルンの物件価格からすると住宅ローンが増えてしまうのは仕方がないことかもしれません。低金利の今...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第107回 頭金が少なくてもマイ・ホームが手に入るのか
2007年の世界金融危機以前には100%ローンというものが存在したことをご存知でしょうか。頭金を持っていなくても物件購入が出来たという、今から考えるといろんな意味で極端なローンがあったものでした。リスクを避ける銀行がどうしてそのような商品を出すことが出来たのか、それはLenders Mortgage I...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第106回 「Interest Only」ローン
豪州証券取引委員会(ASIC)の取り締まり強化がニュースになるなど、注目されるインタレスト・オンリー(Interest Only)ローン。居住目的で不動産を購入する豪州人の4人に1人がこのローンを組んでいると聞いた時は、何かの間違いだろうと耳を疑いました。
その魅力は何といっても毎回の支払い額が低くなることで...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第105回 ホーム・ローンの頭金を免除に?
ニュースを見ていると、「Housing affordability(ハウジング・アフォーダビリティー=住宅の入手可能性)」という言葉をよく耳にします。政府も、ファースト・ホーム・バイヤー(初めての持ち家購入者)がマイ・ホームを購入できなくなってきているという現実を深刻に捉えています。ファースト・ホーム・バイヤーが物...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第104回 グレート・オーストラリアン・ドリーム
先日、1997年に製作されたオーストラリアの人気映画『The Castle』がテレビで放送されていましたが、実は私もこの映画の大ファンです。空港の滑走路の拡張工事が決まり、その影響で大切な家族の城であるマイ・ホームを強制退去させられそうになった家族が裁判で戦う、というお話。笑いあり涙ありで何度観ても温かい気持...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第103回 オフ・ザ・プランのプラス面とリスク面
オフ・ザ・プラン(Off-the-Plan)で購入というのは、まだ建物が完成していない状態で購入することです。高価な洋服を購入するのに試着をしない人はまずいないでしょう。しかし多くの方が完成物件を見ずにオフ・ザ・プラン購入を決断します。今回は、オフ・ザ・プラン購入のプラス面とリスク面を特にファイナンスを中心に...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第102回
私の最大融資枠は?
皆様、明けましておめでとうございます。本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
先月のコラムで、最低金利時代の幕が閉じられる? という内容をお話しましたが、政策金利がまだ変わっていない中、既に130のローン商品の金利変更が銀行の独断で実施されました。まさしく“Its happening!”です。金利が上昇するとどんな影響があ...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第101回
低金利ゴールデン時代の終焉?
先月は世界を騒がせたアメリカ大統領選挙がありました。不動産王と呼ばれたドナルド・トランプ氏が次期アメリカ大統領に当選しましたが、「トランプ旋風」の影響はここオーストラリアにも及んでくるかもしれません。
先日のシドニー・モーニング・ヘラルド紙の記事によると、トランプ氏が選挙期間中に語ったように「減税を実行し公共事業を強...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第100回
ローン額は大きければ得?
銀行の低金利がまだまだ継続しているオーストラリアの住宅ローン事情。固定型金利に関しては3%台の商品まで出てきています。私自身が住宅ローンを組んだ2006~07年の金利は、10%へ届くのではないかと憂慮した9%台でした。そこから考えると金利は非常に下がったと言えます。
ただ当時と大きく異なるのは「低金利」だけではなく、物件...