オーストラリアで夢のマイホーム計画
第130回 ネガティブ・ギアリングが廃止される?
5月18日に国政選挙が行われますが、私たち不動産業界にとっては、その結果が非常に気になるところです。現政権の与党・自由党と、野党・労働党との政策の違いはさまざまですが、この2大政党の今回の選挙での大きな政策の違いは「ネガティブ・ギアリング政策」です。
もし労働党が勝利すると、2020年1月1日以降に購入す...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第129回 オフ・ザ・プラン(Off the Plan)
私が住んでいるウォリー・クリーク(Wolli Creek)は、2002年に開発されたまだ新しいエリアです。シドニー・シティーから10キロ圏内にあり、いまだ新しい物件が次々と建築されています。以前に何が建っていたか思い出せないほど、古くなった建物は気が付くと更地になり、しばらくするとまた工事が始まっ...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第128回 タイムズ・アップ! インタレスト・オンリー
先日、友人のモーゲージ・ブローカーと話をしていたところ、インタレスト・オンリーで借りている物件のリファイナンスができないとぼやいていました。銀行の規制が厳しくなってきている現在、インタレスト・オンリー期限切れの人たちの決断が迫られています。
2月15日に出されたファイナンシャル・レビューの記事に、数...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第127回 どうなる? 2019年の住宅マーケット
皆様、Happy Chinese New Year! 今年の干支は十二支の一番最後である亥年です。インターネットで調べてみると、亥年は新たな命が種子の中に閉じ込められた状態、次の始まりに向けて新たなエネルギーを蓄える年という意味があるそうです。
バブルのような物件価格の高騰化が大幅に進んだ後に、2018...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第126回 2019年、夢のマイホーム購入への行方
明けましておめでとうございます。皆様、年越しはいかがだったでしょうか。オーストラリアに在住し既に15年が過ぎても、いまだ太陽のまぶしい夏のクリスマスと年越しに慣れずにいる筆者です。
さて、今月号の記事を書いている今はまだ年越し前の12月ですが、テレビの時事特集番組「ABC 7.30」で先日、オーストラリ...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第125回 バイヤーズ・パワー
早いもので2018年も最後のコラムとなりました。今年は何だかホーム・ローンについて、銀行の規制が厳しいというネガティブな内容ばかりが占めていた気がします。銀行の規制に関しては先月の11月にも更に新たな条件が課せられるなど、融資に関して明るいトピックを提供できず、考えてみると終始眉間(みけん)にしわを寄せながら執筆していまし...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第124回 ハードル家屋査定
先月号で、厳しくなる融資というトピックでオフ・ザ・プランを購入したAさんの話をしました。銀行の審査が厳しくなった中でも、ギリギリの線で借りたい金額を銀行から融資してもらえると分かり、ホッとしていたAさんです。ようやくデベロッパー(開発業者)から、購入物件がほぼ完成し、銀行の家屋査定を開始しても良いとの連絡が入りました。
先月...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第123回 融資枠の変化
高騰が続いたシドニーの不動産価格も、最近では下落を見せるエリアや物件が少しずつ増えてきています。
しかし、政策金利が歴史的な最低値を継続している中で、物件を購入したいという人が減ったわけではありません。大きな理由の1つとして、銀行の厳しい融資規制が挙げられるでしょう。
先月、融資を申請したAさんのケースを見てみましょう。
Aさん...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第122回 最近のホーム・ローン
先日、オーストラリアの不動産を取り上げたニュースで、オークションのシーンが流されていましたが、オークショナーが呼び掛けるも、誰も声を発しない何とも寂しい沈黙のオークションでした。NSW州のオークションのクリアランス・レートが50%を切り、さまざまな不動産事情を示す数字がマイナス傾向にあることを見ると、ここ数年の不動産業界...
オーストラリアで夢のマイホーム計画
第121回 リビング・エクスペンス
本コラムでは銀行の規制が厳しくなったと何度もお話ししています。昨今のロイヤル・コミッション(Royal Commission/王立委員会=銀行や保険会社などの金融業界の調査・審問のために2017年に設立された公的調査委員会)による銀行への取り締まりが厳しくなった結果、銀行への融資を依頼する時点で、これまでにはなかった項...