保守連合石炭輸出政策目算外れも
トニー・アボット連邦首相は外遊の際にはオーストラリアの石炭を売り込み、国内鉱業への投資を呼び込んできた。そのために気候温暖化懐疑派を重用、気候温暖化対策も縮小廃止、炭素税廃止し、鉱山税も廃止しようとしている。しかし、9月16日にはオーストラリアの石炭の大手輸出先である中国が大気汚染と気候温暖化に対する政策の一環として低品位炭の使用禁止を打ち出した。アボット政権は出...
学童グループに成人体重割り当て
航空機の乗客の座席配置は乗客の年齢層などに平均体重を割り当て、前後左右のバランスを取るようにしている。「席を移動しないよう」案内があるのはそのためだ。カンタス航空で地上勤務員が80人の学童一人ずつに成人の平均体重を割り当てたため、離陸時にパイロットが異状を感じ、安全離陸速度をはるかに超える離陸速度になっていたことが明らかにされている。
5月9日、キャンベラ空港か...
石炭大手、テキスト・メッセージで
8月29日、建設林業鉱業エネルギー労働組合(CFMEU)が発表したところによると、QLD州の炭鉱労働者約100人が携帯電話で会社からテキスト・メッセージを受け取り、解雇を通知された。
炭鉱はQLD州中央部の石炭国際大手ピーボディ社のバートン原料炭炭鉱で、Thiess社に雇われている契約社員の運転手、機械オペレータらで、28日にSMSを受け取ったと発表されている...
ジョイスCEOは居座りの決意を表明
8月28日、カンタス航空のアラン・ジョイスCEOは税引き後で予想を上回る28億ドルの損失を明らかにした。この数字は同社の歴史で最悪の水準となった。
しかも前年度もわずか100万ドルの利益という数字でどうなるかと注目されていたが、予想の3倍という莫大な赤字を出したことで業界オブザーバーもショックを受けている。
労組はすでに「カンタス航空が業績を改善したければ...
テルストラCEOがオンライン化を予告
8月23日、テルストラ社のデビッド・ソディCEOが、「当社のコール・センターは5年後には完全になくなっている」と予告、将来はすべてオンライン・サービス化し、オーストラリア国内で何千人も雇っているコール・センターを廃止する方向で進めていることを明らかにした。テルストラ社は1年の実績で43億ドルの利益を発表したばかり。
ABCラジオに出演したソディCEOは、「...
米企業の探査進むカニング海盆
WA州沖のカニング海盆での石油探査作業を進めていた米の独立系石油企業Apache社は、オーストラリアとしては過去30年で最大の石油埋蔵鉱脈を発見したと発表している。
8月18日の報道によると、同社のフェニックス・サウス1号井は石油ではなくガスを発見するものと期待されていたが図らずも石油の発見となり、しかも埋蔵量は3億バレルにのぼる規模と見込まれている。しかし、可採...
10年は新規発電所は不要の報告
オーストラリア国内の各電力企業は互いに刻々と変動する価格で電力を売買している。電力企業の企業団体全豪エネルギー・マーケット・オペレータ(AEMO)の報告書によると、オーストラリアは今後電力市場でかつてなかったほどの電力供給過剰になる。そのため、既存の石炭火力発電所の採算性さえ問題になるが、同時に連邦政府に対しては再生可能エネルギー目標(RET)を引き下げるようにと...
AGL向こう6年間のライセンス再更新
8月6日、NSW州中北部海岸地域でエネルギー企業AGLがNSW州政府から石油探査ライセンスを6年間延長された。そのため、地元住民、農民らが反対している炭層ガス(CSG)のフラッキングが始まる可能性が高まってきた。
2011年、都市富裕階層を地盤とする自由党と農村部を地盤とする国民党の保守連合がNSW州政権に就いて以来、州政権がフラッキングを認可するのは今回...
中国製安価粗悪品が再び焦点に
コンピュータ・ショップに行くと、異常に安い製品を見かける。通常の有名メーカー品の数分の1という価格で手に取るといかにも粗悪品という感じがする。5V程度の低電圧を扱うものならその製品が壊れるか、それにつながったコンピュータが壊れる程度で済む。しかし、240Vの家庭用電源を扱うものであれば人命や家屋財産に関わってくる。そのために国の定めた規格機関があり、その規格マーク(...
マガキ稚貝致死症候群ウイルス蔓延から
オーストラリアで盛んなロック・オイスター(オハグロガキ)養殖に対して、日本など北半球のパシフィック・オイスター(マガキ)が船のバラスト水などに混じって棲み着き、一時は「ロック・オイスターの危機」と言われたが、結局、パシフィック・オイスターも養殖して市販することで決着がついた。しかし、2013年初めにマガキの敵、ヘルペス・ウイルスによるマガキ稚貝致死症候群(P...