特別寄稿
トランプ当選後のアメリカ──アメリカの何かが死んだ日
選挙の翌朝、シーンとした地下鉄の車両の中で泣いている若い女性がいた。隣に腰掛けた男性(知り合いではない)は、彼女に、何の前置きもなく、「Don’t be scared. He can’t do anything」と声をかけた。この週末、ユニオン・スクエアの青空市場でも、お客である白人男性と売り子のヒスパニック系女性の間で全く...
来年度連邦予算案の特徴
ナオキ・マツモト・コンサルタンシー 松本直樹
5月3日(火)、ターンブル率いる自由党-国民党保守連合政権が来年度連邦予算案を公表している。2013年9月に誕生した保守連合政権としては3回目、そして15年9月に誕生したターンブル保守連合政権にとっては初の予算案の特徴、ポイントとしては、主として以下の3つが挙げられる。
責任ある予算案
連邦下院の任期は最大で3年...
知らなかったでは済まされない!
今そこにあるテロの脅威
2015年11月13日、市民や観光客で賑わう花の都パリ――。スタジアムやコンサート会場、レストランなど市内6カ所で、過激派組織・自称「イスラム国」(IS)による同時多発テロが起き、約130人が犠牲になりました。ISに対する空爆に参加しているオーストラリアにとってもひとごとではありません。既に国内でも単独犯によるテロ事件は相次いでいますが、パリ...
ニュース・ダイジェスト
ニュースで振り返る1年 重大ニューストップ 5
豪州、24年ぶりに景気後退か?
中国経済の失速に端を発して、世界経済や市場に負の連鎖をもたらした2015年。その余波はオーストラリアにも押し寄せた。オーストラリア経済は1991年1~6月期以来、景気後退(GDP対前四半期が2期以上連続のマイナス成長)を経験しておらず、長い経済成長は中国主導の資源輸出ブームがけん引してきた...
ニュース・ダイジェスト
ニュースで振り返る1年 重大ニューストップ5
2014年は豪州と日本にとってそれぞれ大きな転換期を迎えた。トニー・アボット首相と日本の安倍晋三首相は今年、日本と豪州をそれぞれ訪問。4月にはアボット首相が日本で安倍首相と首脳会談を行い、日豪経済連携協定(EPA)に大筋合意した。7月には豪州で両首脳がEPAに調印、年明け以降に発効する方向だ。また、EPAに加え、防衛装備品の...