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第28回 下半身の冷えとむくみ 東洋医学の得意とする領域に、「不定愁訴症候群」が … 続きを読む →...
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第27回 パーキンソン病 21世紀に日本や豪州など先進諸国は、超高 … 続きを読む →...
第26回 上腹部の痛み 21世紀は、脳の世紀と言われています。一方で心の時代、意識の時代とも称されます。両者には、どのような関係性を見いだせるのでしょうか。実は、最新の話題のように見えても、文明発祥以来続いてきている哲学的な問題でもあるのです。 心(シン)という漢字は、心臓を象ったものです。感情の揺れや思考の変化によって、拍動の強弱の起こることを古代の人は観察し、心臓に情動の元が...
第25回 咽喉の痛み、腫れ 伝統医療の東洋医学と現代医療の西洋医学、良く対比されるこの2つの医学ですが、違いはどこにあるのでしょうか。私は、人間観や世界観に最も大きな違いを見ます。 西欧思想はキリスト教中心であり、その根はプラトン哲学です。そこでは、魂(心)は肉体に閉じ込められており、その肉体の死によって初めて天国に返れるとします。精神と体は、全く融け合うことの無い異質な存在であ...
第24回 歯の痛み、歯槽膿漏 最近、歯の痛みを訴えて治療に来る人が多くなっています。なぜ歯医者でなく、東洋医学を…?ということになります。その理由は、検査をしても病変らしきものが見当たらず、また治療をしても痛みは解消されないからなのです。 歯は哺乳類と爬虫類だけでなくほかの脊椎動物、魚類や鳥類にもあり、その構造は、種に関わらずかなり良く似ています。これは歯というものが、食べ物を咀...
第23回 視力の改善 地球に生命が誕生したのは、約38億年前と考えられています。その頃の生物は単細胞の細菌でした。そして約6億年前に脊椎動物の祖先にあたる動物が進化してきました。 最初に発生した眼は、光を感じて興奮する細胞の集まりが頭部付近に集まっていたという単純なものでした。その後、魚類の出現によって生存競争が激しくなり目の構造も急速に進化しました。餌となる生物を見つけたり、捕...
第22回 円形脱毛症を緩和させるツボ 人類の歴史は、飢えと病気に対する戦いの歴史でもありました。干ばつや冷害が起きるたびに、大規模な民族移動とともに戦争が起こり、ペストや天然痘などの伝染病は国の人口を半減させることもありました。それらの災危に人は知恵を集めて科学や医療の技術で克服してきました。現代は、いわばそれらの知恵が実った黄金の時代であるはずなのですが、社会はむしろ精神病理的...
第21回 頚の痛み・凝り 日本では突如として発生したかのようなデング熱ですが、元々人類発祥の地は、熱帯病の多いアフリカ中央部でした。そこから約20万年前、ホモ・サピエンスがシナイ半島を通り抜け世界に拡がって行きました。 現生人類の祖先は、オーストラリア・アボリジニのように骨格のがっちりした体形をもっていました。それが世界中に広まっていくうちに、地域の環境に適応する形で骨格も変化し...
第20回 白内障の予防 視覚機能は、人類をはじめとする脊椎動物にとって、進化の歴史上非常に重要な役割を持つものでした。直立歩行を始めた人間にとっても、遠くまで見通せる眼の働きは、効率良く獲物や外敵を見つけることができるという特性を持っていたからです。 通常、人間は外界から入る情報の80%以上を眼から入力していると言われます。IT時代に入って、目の果たす役割はますます増えるばかりで...
第19回 神経症・ノイローゼ 数百万年前から、霊長類は群れを作り肉食獣などの外敵や、気候変動などの環境変化に備えてきました。ヒトもその一員であり、社会という群れを形成してその中で生きています。ところが、社会の規模が拡大すれば、複雑化する人間関係に心を悩ませることも増えていきます。 社会活動をする人間を機能面からみれば、呼吸循環器・消化器・筋骨格系などの基礎生理機能、自律・中枢神経...