タスマニア再発見
No.111 ステーキの老舗「Ball & Chain Grill」
文=千々岩健一郎
本紙9月号で、豪州牛肉の特集があり興味深く拝見した。それにちなんでという訳ではないが食のテーマの一環でタスマニアのステーキ喰い処を取り上げるとしよう。
「Ball & Chain Grill(ボール・アンド・チェーン・グリル)」は、ホバートの名高いサラマンカ通りの一角にある...
タスマニア再発見
No.110 象の峠のパンケーキ屋さん
文=千々岩健一郎
今月もタスマニアの「喰い処」をテーマにお届けしよう。
我が家がロンセストンにあった当時、日本からの友人が来ると1時間半のドライブをして食べに行った人気の場所がある。
ロンセストンから南に1号線、4号線のハイウェーを乗り継いだ所にセントメリーの町がある。この町から東海岸に抜けていくのに2つの峠道があり、この1つがエレファント...
タスマニア再発見
No.110 象の峠のパンケーキ屋さん
文=千々岩健一郎
今月もタスマニアの「喰い処」をテーマにお届けしよう。
我が家がロンセストンにあった当時、日本からの友人が来ると1時間半のドライブをして食べに行った人気の場所がある。
ロンセストンから南に1号線、4号線のハイウェーを乗り継いだ所にセントメリーの町がある。この町から東海岸に抜けていくのに2つの峠道があり、この1つがエレファント...
タスマニア再発見
No.109 夢の実現、ジョセフ・クロミー(その2)
文=千々岩健一郎
食肉産業の分野での目標が実現した後、ジョセフの夢はタスマニアで新しく興隆するワイン作りに向けられていく。
1997年ブルー・リボン社の株を上場することによって得た多額の資金を、まだ企業的に確立されていないタスマニアのワイン産業に注ぎ込んでいった。ブドウ畑を作りワインの製造を始めたものの天候不順などで行き詰まり...
タスマニア再発見
No.108 夢の実現、ジョセフ・クロミー(その1)
文=千々岩健一郎
北の街ロンセストンの南の郊外レルビア(Relbia)に、ジョセフ・クロミーというワイン・セラーがある。併設されたレストランの広い窓から丘陵地域一面に広がるブドウ畑と小さな湖越しにベンローモンドの山並みが展望できる風光明媚な場所で、北部ワイン・ルートのグルメ・スポットの1つとして人気がある。
このワイナリーはジ...
タスマニア再発見
No.107 新鮮魚介なら「ミュアーズ」
文=千々岩健一郎
先日の地元紙マーキュリーに「ミュアーズ・フィッシュ・センター(Mures Fish Centre、以下ミュアーズ)」設立30周年の大きな記事が掲載された。この機会にホバートで最も有名なシーフードの拠点についてご紹介したい。ホバート・サリバンズ・コーブの2つのドックに挟まれたエリアは、いわばタスマニアのフィッシャーマンズ・...
タスマニア再発見
No.106 ペニテンシャリー・チャペル
文=千々岩健一郎
前回のシアター・ロイヤルから程近くキャンベル通りとブリスベン通りの角にペニテンシャリー・チャペル(監獄礼拝堂)がある。日本からの旅行者にはあまり関心を持たれない地味な存在だが、ホバートの歴史の中では長く続いた稀有(けう)な施設だ。正式名称は「The Penitentiary Chapel Historic Site」。
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タスマニア再発見
No.105 最古の劇場、シアター・ロイヤル
文=千々岩健一郎
前回に続きホバートの歴史的な建物の話。シアター・ロイヤル(Theatre Royal)は1837年に造られて、現在まで継続して運営が行われているオーストラリアで最古の劇場だ。囚人が切り出した石材を使った建物は、入植当時の有名な設計家ジョン・リー・アーチャーが設計に関わった。出来てから180年もの間、継続して演劇や舞踊...
タスマニア再発見
No.104 ホバート・タウン・ホール
文=千々岩健一郎
オーストラリアで2番目に古い街、ホバートの中心部を走っているのがマクワリ通り。この通りに沿って中央郵便局、博物館などの主要な公共の建物が並んでいるが、それらを代表する存在がタウン・ホールだ。
砂岩造りの重厚な建物は1866年に完成。昨年がその記念すべき150周年の年で、盛大なオープン・デーが開催されこの建物にまつわる長い歴...
タスマニア再発見
No.103 世界遺産の農場、ブリケンドン
文=千々岩健一郎
北部の町ロングフォードの郊外にあるこの古い農場(Brickendon Estate)は、2010年にウールマーズ・エステートと共に世界遺産に登録された。ウールマーズは名家アーチャー一家の中心的人物トーマス・アーチャーによって開かれたが、このブリケンドンはその少し後1824年に弟のウィリアム・アーチャーが開いたものだ。
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