タスマニア再発見
No.121 鄙(ひな)びた村の「Ingleside Bakery Cafe」
文=千々岩健一郎
タスマニアの北の玄関ロンセストン空港にほど近い、郊外の村エバンデールにあるのが人気ベーカリー「Ingleside Bakery Cafe」。鄙びた村なんて言うとしかられるかもしれないが、俗にジョージアン・ビレッジ(Georgian Village)と呼ばれているように、中心の通...
タスマニア再発見
No.120 帆立シーズンの「Manning Reef Cafe」
文=千々岩健一郎
今回は我が家の近くの極めてローカルな食い処(どころ)を紹介しよう。その名は、マニング・リーフ。ホバートはサンディー・ベイの湾岸道路沿い、ちょうどマニング通りへの曲がり角にある小さな店だ。
正式名称は「Manning Reef Cafe」だが、ピザとフィッシュ&チップスを組み合わせたお手軽レ...
タスマニア再発見
No.119 ヒューオン・バレー「The Apple Shed」
文=千々岩健一郎
アップル・アイランドと呼ばれるタスマニアは実際に昔からリンゴの生産地だが、その中心はヒューオン・バレー。州都ホバートから南に走る6号線のハイウェーを下って約30分。山間の道を幾つか越えた先に広がるのがヒューオン・バレー。19世紀の半ばから世代を超えて続くリンゴの果樹園が多数存在している地域で...
タスマニア再発見
No.118 新設の展望タワーとセラー・ドア
文=千々岩健一郎
前回のフレシネ・マリン・ファームからほど近く、今回は東海岸のA3号線の途中、ヴィンヤードの中に新設された展望タワーとセラー・ドアについて取り上げよう。
ホバート方面から東海岸に沿って北上するA3号線を約2時間走って、曲りくねった丘の道をやっと越えると海側が大きく開けたポイントがある。手前のモールティング・ラグー...
タスマニア再発見
No.117 フレシネ・マリン・ファームのムール貝
文=千々岩健一郎
最近、フレシネ・マリン・ファームの人気が出て、いつもたくさんのお客でにぎわっている。フレシネ国立公園に向かうハイウェイ(C302)の途中、A3との分岐から約18キロ、コールス・ベイの町の手前約9キロの地点にある同ファームは、本来牡蠣の養殖場で、2004年ごろにメインランドからやって来た若い夫婦が経営を引き...
タスマニア再発見
No.116 ホバートの朝市「Farm Gate Market」
文=千々岩健一郎
「週末の早朝、公共の場所に集まり、持ち寄った農産物や加工品などを売買する市場」というのが日本でおなじみの朝市。タスマニアでは毎週土曜日に開催されるサラマンカ・マーケットが最も有名だが、これは規模も大きく店舗も多種多彩でどうも朝市というイメージではない。その点、今回紹介する「Farm Gate...
タスマニア再発見
No.115 旧住宅街のベーカリー
文=千々岩健一郎
最果ての町から一気に南下して州都ホバートへ。今回はホバートで最も古い住宅地区、バッテリー・ポイントにあるベーカリーを取り上げよう。
バッテリー・ポイントは入植当時、港を守る砲台があったことから名付けられたホバートでも最も古い住宅街。その中心の通りハムデン・ロードとケリー・ストリートの角に位置する歴史的な建物にあるのが「ジ...
タスマニア再発見
No.114 最果ての町の朝食バー「Moby Dicks」
文=千々岩健一郎
スタンレーはタスマニアの北西の端にある人口が500人にも満たない小さな町だ。最果ての町と言っても良いだろう。バス海峡に向かって北側に突き出た半島の先に円形の巨大な岩山ナットがあり、町はその麓(ふもと)にこじんまりと存在している。通りに沿って歴史に取り残されたような木造の家屋が立ち並び、どこかしらメ...
タスマニア再発見
No.113 現代感覚の庭園カフェ「Villarett Gardens」
文=千々岩健一郎
ロンセストン方面からクレイドル・マウンテン国立公園に向かう場合、1号線のハイウェーをエリザベス・タウン手前からレイルトン道路(B13)に入り、牧場の中の道をシェフィールドに向けて走って行く。その途中、キンバレーの村に入るちょっと手前辺りで、こんな場所に、と思わせる庭園が突然登場する。...
タスマニア再発見
No.112 西の果てストローンの「海鮮ビュッフェ」
タスマニアの西部は特別な場所。ホバートやロンセストンの都市から数百キロ離れた遠隔の地。偏西風に乗った低気圧が多量の雨をもたらす森と原野の広がる地域。ストローンはそんな西部の中心にある小さな港町だ。
ワイルド・リバーズ国立公園のゴードン・リバー・クルーズの出発地であり、かつてクイーンズタウンで採れた銅を運んだウイルダ...