各州で頻発する隔離ホテル介した感染事故
WA州パースとピールのロックダウン宣言に続いて、他州でもこの2つのロックダウン地域からの旅行者の入域を禁じる対策を発表している。
一方、感染症予防専門家はホテル隔離の中止を呼びかけている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
4月24日にはNSW州政府が、「パースのロックダウン地域からの旅行者の入域を3日間禁止する」と発表し...
「海外のホットスポット渡航許す連邦政府は異常」
コロナウイルス対策は、連邦、州の首相と準州の主席大臣で構成される全国閣僚会議での合意で進められてきたが、これまで何度も連邦と州との間できしみがあった。その大きな課題の一つが、入出国管理は連邦政府の管轄でありながら、海外からの渡航者・帰国者のホテル隔離などの責任は州・準州に負わされていることだった。
WA州パース市の隔離ホテルから漏れ出たウイルスに...
アンザック・デーの行事も中止で市民には禁足令
4月23日、WA州政府は、パース市地域と南のピール地域に3日間のロックダウンを発令した。
この指令は、ホテル隔離で数人がコロナウイルスに感染したことを受けて出されたもので、専門家の間からは大勢の人間を1箇所に集めるホテル隔離を疑問視する声が出ている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
このロックダウンは4月23日真夜中から発効し、72時間のロック...
豪医薬品管理局、因果関係究明調査開始
オーストラリア国内でアストラゼネカ・ワクチン接種を受けた後に血栓症を発症した患者がさらに3人増えており、合計6人になった。医薬品を認可する連邦政府機関、豪医薬品管理局(TGA)が、ワクチンと血栓症との因果関係を調査している。
4月23日付ABC放送(電子版)が伝えた。
TGAの発表によると、新たに発生した3人の血栓症患者には50歳を越えた者もおり、これま...
インドその他の高リスク諸国の渡航制限強化も
4月19日の全国閣僚会議で合意した内容が徐々に明らかにされており、これまで破綻に瀕してきた全国ワクチン接種プログラムが放棄され、まったく新たに書き替えられることになった。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
合意の内容としては、50歳以上の国民は2021年末までファイザー・ワクチンを受けることができないことが話し合われ、ま...
オーストラリア、対中国強硬外交政策さらに拡大
VIC州政府は中国の「一帯一路」国際経済開発政策への参加を決めていたが、4月21日、連邦政府が、州政府と外国政府の間の独自の協力関係を規制する動きに出ている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
4月21日、マリス・ペイン外相は、「VIC州と外国政府の間の4件の協定を破棄した。そのうち2件は中国の一帯一路(BRI)協定に関するものだ」と発表している。...
アストラゼネカ・ワクチン血栓症問題で5万人が未接種
4月22日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府のブラッド・ハザード保健相が、「州の医療従事者のアストラゼネカ・ワクチン接種予約が70%から80%減少した」と発表している。
全国で約80万人が同ワクチン接種を受けたが、そのうち3人が血小板減少症候群を伴う血栓症と診断され、2人は快復に向かっているが、1人は死亡した。いずれも50歳未満。4月初め...
低所得者が長年住んだ貸家から追い出される
QLD州南東部は人口移入も激しく、特にサンシャイン・コーストを中心とする地域では住宅価格も家賃も高騰し、低所得者が長年住んだ貸家からばかりか、その地域から出て行かざるを得なくなっている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
QLD州南東部は家賃も高く、空き室率は低く、その上、NSW州など南部の州から移入してくる人が多いため、地域によっては極端な住宅難が起...
同じ階同士の帰国者間で感染した原因不明
シドニー都心部のコロナウイルス隔離ホテルに宿泊していた家族と個人の間でウイルスの伝播があったと疑われることから、NSW州保健局が感染原因の調査を始めた。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
この1家族と個人は4月3日に同じフライトでシドニー空港に到着、帰国しており、同じ隔離ホテルの同じ階に宿泊して感染していた。
保健局では他...
ブルーマウンテン直通トンネル案に断
シドニーから大分水嶺を越えてバサースト方面に行く道路はカトゥーンバを抜けるグレート・ウェスタン・ハイウェイ、ベルズ・ライン・オブ・ロードしかなく、後は北のハンター・バレー回りか南のヤス回りということになる。しかし、グレート・ウェスタン・ハイウェイは休暇時や交通事故時にはあっという間に渋滞する。北を抜けるベルズ・ライン・オブ・ロードは道路も狭く峻険でしかもブッシ...