第9回 物件購入前のチェック項目
収益物件を買った後に起こる一番身近なリスクといえば、
・家賃が入らない、または想定より少ない
・想定外の出費がかかる
の2点です。どんな物件にも起こり得ることなので、購入前に事前調査をしてリスクを洗い出しておく必要があります。事前調査の項目は、物件のタイプによってそれぞれ異なります。
事前調査項目
【区分マンションを買う場合】
管理組合に「修繕積立金の現在残...
第8回 空室を出さない、賢い管理会社の選び方
豪州在住者が日本の不動産に投資する主な目的は「部屋を貸し出して、日本円の家賃収入を得る」ことかと思います。その過程で「入居付け(入居者の決定)」「保証会社の手配」「賃貸借契約の締結」「家賃の集金・送金」「入居者の修繕・クレーム対応」などの作業が欠かせませんが、海の向こうにいるオーナーがこれらに対応するのは難しいため、ほとんどの人は日本国内にある「管...
第7回 国際化する日本の不動産市場
ここ数年、日本では中国人をはじめとする外国人観光客の急増が目立ちますが、不動産売買の現場でも東京都内を中心に外国人バイヤーが確かに増えた感があります。その背景には、日本円が安くなり、人民元や香港ドルなどで生活している人々にとって日本不動産の割安感が出てきたことと、中国、台湾、香港などの不動産が高騰し、バブル崩壊の懸念から資産を国外に分散するニーズが増えたこと...
第6回 日本で買ってはいけない不動産
②空室リスク編
日本での賃貸経営は、空室との闘いといえます。2013年時点の空室率は全住宅で13.5パーセント、賃貸住宅に限れば18.9パーセントと、年々上昇を続けています。豪州の全国平均「賃貸空室率2パーセント以下」とは大きな差があります。
なぜ日本は空室が多いのでしょうか。その理由は「建て過ぎ」です。日本の総人口は減っていますが、世帯数は増えており、マ...
第5回 日本で買ってはいけない不動産
①高値掴み編
今、日本の都市部では、収益不動産の販売価格が上がり、賃貸利回りはどんどん下がっています。例えば東京都内の中古区分マンションで表面利回り10パーセント超とか、横浜市の土地付き中古アパートで10パーセント超といった数字は、2~3年前は結構あったのですが最近ではほぼ見なくなりました。
利回りが下がるということは、裏を返せば値上がりの期待もある訳で、...