第20回 視野を広く持とう
2015年3月号以来1年半にわたって続けたこの連載も、今回で最終回となりました。私から最後にお伝えしたいことは「不動産投資をやるなら、視野を広く持った方が良い」ということです。
「自宅近くの不動産しか買わない」「地元なら、土地勘があるので安心」という方は、国・地域を問わず多いですが、不動産投資で利益を上げるために必要な知識と、地元に住んでいることで得られる知識は同じ...
第19回 シドニーでの「世界の不動産セミナー」
私の住まいは日本ですが、毎年7~8月は豪州に滞在します。その期間を利用しシドニーで、一昨年は「日本不動産セミナー」を、今年は現地在住日本人向けに「世界の不動産セミナー~いまどこの国で買うべきか?」を開催。今回は日本を含め、アメリカ、イギリス、ASEAN新興国を全て扱う、内容盛りだくさんなセミナーにしました。
その理由は、シドニーで頑張る日本人の皆...
第18回 首都圏でアパート空室率、急増!
日本で不動産投資する上での主な懸念ポイントは「人口減少」とよく言われますが、日本の中で首都圏と九州の福岡圏では、毎年人口が増えていることをご存知でしょうか。しかしせっかくエリア内の人口が増えても、それ以上に大量の賃貸住宅が供給されてしまえば需給バランスが崩れることになり、結局大家さんは空室問題や賃料下落に悩まされやすくなります。
今まさに、それが首都圏...
第17回 中華圏不動産バイヤーの故郷を訪ねて
日本不動産の購入層として、大都市部では既に無視できない勢力となりつつある「外国人」。中でも「中華圏バイヤー」の存在感が際立ちます。彼らは一体何を求めて、日本の不動産を買いにくるのでしょう?
私は4月に北京、6月に台湾と、中華圏の大きな不動産博覧会に参加し、日本の不動産投資について講演する機会に恵まれましたので、現地の状況をレポートします。
「北京春...
第16回 住民票を日本に移して融資を受ける
不動産を語る上で、「銀行融資」は避けて通れないトピックです。融資システムの面で、日本という国は大変面白く、
① 日本の居住者(住民票がある人)に対しては、ありえないほど好条件で融資をすることがある。
② 一方、非居住者に対しての融資オプションは、ほぼ無いに等しい。
という現状があります。
日本に住む、年収700万円以上のサラリーマンや公務員、地主や数...
第15回 震災と不動産価値の関係
4月中旬、熊本県を中心に九州中部に大きな爪痕を残した地震は、まだ余震が続いており、予断を許さない状況です。被害に遭われた方に哀悼の意を表すると共に、これ以上被害が拡大しないことを祈るばかりです。
不動産についても、地震などの災害に関連して日頃から考えておかねばならないことがあります。私自身、福岡市に収益物件を持っており、4月16日未明の本震で福岡が震度5強だっ...
第14回「首都圏激安戸建」の魅力
日本に数ある不動産の中で現在、海外投資家によく紹介されているのが「東京都内の区分マンション」です。
東京は世界中の誰もが知る大都会。オリンピック開催も間近に控え「分かりやすい」ですし、「ブランド価値がある」、「賃貸付けも安心感が高い」、「値上がりするイメージもある」ため、特に中華圏の投資家の間で人気があります。
中華圏投資家に日本物件を紹介する業者が東京都心部...
第13回 「エアビー民泊」が変える日本の賃貸市場
今、日本の都市部に物件を持つ大家さんの間で、外国人旅行客を短期宿泊させて高収益を得る「エアビー民泊」がブームになっています。「エアビー」とはアメリカ発祥の民泊予約サイト「AirBnB(エアー・ビー・アンド・ビー)の略称で、日本では圧倒的なシェアを持ちます。
その背景には、外国人旅行客の急増と、それに伴うホテル不足の問題があります。円安、訪日ビザ...
第12回 「非居住者」の不動産保有に関わる税金と納付
オーストラリアにお住まいで、これから日本での不動産購入をお考えの方のほとんどは、日本に住民票を持たない「非居住者」であることでしょう。「非居住者」が日本の不動産から売却益や賃料を得た場合、税率10.21パーセントの源泉税がかかることに注意が必要です。以下、その具体例を挙げます。
● 月額7万円の家賃を得たら、7,147円を源泉徴収される
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第10回 「季節要因」が不動産の賃貸経営に影響?
南北に長い日本列島。気候も人々の暮らし方も、地域によってさまざまです。日本で不動産の賃貸経営をするには、「季節要因」を頭に入れておく必要があります。
寒冷地での雪の影響
特に影響の大きいのは「雪」。北海道、東北、日本海側など、雪の多い地方の物件を買う場合、冬場の入居付けはどうしてもスローになります。逆にいうと、退去も少なくなります。ですので札幌...